相振り飛車 先手向かい飛車VS後手三間飛車研究⑫
こんにちは。nirosu2です
相振り飛車研究 先手向かい飛車VS後手三間飛車第12回やっていきます。
後手から3筋突き捨て後、△55角の対応を調べてきました。
今回からは▲18飛車の変化を紹介していきます。
ここで後手から△72玉も考えられます。
3筋突き捨てた後に△72玉って手の流れは少しおかしいんですが、
▲18飛車を見て方針を変更するのは考えられます。
△72玉に対しては別の変化でやりたいのでここでは割愛します。
進めます。
△36飛車▲37歩△34飛車。
こう進むことが多いです。
ここ先手の大きな分岐点で
▲56銀、▲88飛車、▲38銀にわかれます。
今回は▲88飛車をテーマ図に深掘りしていこうと思います。
これは菅井ノートにも書かれている変化で、
△36歩で先手危険となっています。
進めてみます。
▲88飛車以下、
△36歩▲56銀△37角成▲37同桂△37同歩成。
一目で見えるこの37殺到ですね。
ここの先手の対応を考えてみます。
先手の手としては、
①▲65角
②▲38銀
③▲25角
④▲65歩
が考えられます。
①▲65角
▲65角ならどうか。
これは角成の両狙いです。
後手の手としては、
①-1△42銀
①-2△52金
が考えられます。
①-1△42銀
△42銀ならどうか。
△42銀以下、
▲83角成△33桂▲68玉。
結果図は後手指せる。
力戦で形勢判断が難しい将棋ですが、
△47と、とはいることが出来ないけど
△38歩で銀をとれれば駒損回復で後手指せる展開だと思う。
①-2△52金
△52金ならどうか。
①-1の補足的な内容です。
△52金以下、
▲83角成△27と▲86歩。
結果図は後手指せる。
①-1では玉を早逃げしましたが、
▲86歩としたパターンですね。
これは△38歩は受かってるんですが、
結果図で△37桂があります。
△37桂以下、
▲58金△29桂成▲48銀△38と。
これははっきり後手がいい。
②▲38銀
▲38銀ならどうか。
これは①の変化を踏まえてになるんですが、
攻めあうより受けを意識した手ですね。
▲38銀以下、
△38同と▲38同金△37歩▲48金△36桂
▲49金△24飛車▲26角。
結果図は難解。
実は受け切れる可能性があります。
厳密には▲38銀に△36歩とすれば分からないんですが、
清算するのはこの手順のようにいけばいったん攻めが止まります。
後手からこれ以上ないので△42銀とかだと思いますが、
①の変化よりはまだこちらの方が先手有望だと思う。
③▲25角
▲25角ならどうか。
この手が見えた人はかなり強いと思います。
ちょっと進めてみますね。
▲25角以下、
△33飛車▲65歩。
結果図は難解。
飛車取って▲43角成というカウンターを狙っています。
結果図で△38歩には▲同銀で大丈夫です。
多分ここでは後手は一旦受ける手を指すのが正解で、
△32銀か△52金だと思うんですが、
こういうのもあるという一例を紹介しました。
④▲65歩
▲65歩を調べます。
これ大事な変化で、先手向かい飛車VS後手三間飛車の戦いで頻出する筋なので抑えておきたいです。
進めます。
▲65歩以下、
△33桂▲16角!
知らないと指せない角だと思います。
▲16角は対三間飛車では急所になることが多く、
その場面で成立するかは常に読みたい筋です。
飛車受けるなら△25桂打ちしかないですが、
△25桂打ち▲26歩△14歩▲25歩△15歩▲24歩△16歩▲23歩成。
結果図は一局の将棋。
よくみるとこの局面、駒の損得ないんですよね。
というわけで結論。
①▲65角⇒後手指せる。
②▲38銀⇒難解。
③▲25角⇒難解。
④▲65歩⇒一局の将棋。
でした。
菅井ノートは先手危険って書いてるけど意外と難しくなかったですか?
厳密にいうとどれも後手指せるかもなんですが、
初見で正しく指そうとなったらどれも相当難易度高いように思います。
今回は▲88飛車を調べましたが、次回は別の手を考えていきます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。