相振り飛車 先手向かい飛車VS後手三間飛車研究⑧
こんにちは。nirosu2です。
相振り飛車 先手向かい飛車VS後手三間飛車研究第8回やっていきます。
前回はこの図面で▲28銀を調べました。
今回は違う手を見てみます。
▲34歩!
今回はこの手を深掘りしていこうと思います。
誰でもすぐ見える手だと思うんですが、
成立するならやってみたい手です。
相振り飛車というよりは袖飛車っぽく指す方針です。
ここで後手の手番ですが
①△55角
②△72銀
③△42銀
が考えられます。
①△55角
△55角ならどうなるか。
△55角以下、
▲28銀△36歩▲56歩△28角成▲34同飛車成△34飛車。
結果図は難解。
駒損ながらすぐ3筋を逆用する順番です。
すぐ37歩成が飛車に当たりますから、
結果図では▲88飛車ですが、
▲88飛車に△37歩成は▲65歩△47と▲11角成△57と▲66馬。
こうなれば馬が手厚く先手指せそうです。
▲88飛車に△33桂は▲16角△35飛車▲37桂△37同飛車なり▲38金△35龍▲43角成。
お互いに神経を使う難しい将棋です。
②△72銀
△72銀ならどうか。
△72銀以下、
▲36飛車△44角▲56銀△71玉▲45銀△55角▲46歩。
結果図は先手指せる。
これは後手側銀の出足が遅く切り返すには少し足りないかな?
後手は△42銀を急ぐべきだと思う。
③△42銀
②を踏まえて△42銀を考えていきます。
これに対して先手側は
③-1▲68玉
③-2▲36飛車
が想定されます。
③-1▲68玉
▲68玉ならどうか。
▲68玉以下、
△44歩▲78玉△43銀。
結果図は後手優勢。
打った歩をすぐ取られてはいけません。
先手側もすぐ囲うのが難しそうなので工夫が必要です。
③-2▲36飛車
③-1を踏まえて▲36飛車を考えていきたいです。
これに対して後手側は
③-2-1△24歩
③-2-2△44歩
が考えられます。
③-2-1△24歩
△24歩ならどうか。
△24歩以下、
▲68玉△44歩▲78玉△43銀▲48銀。
結果図は互角。
結果図以下すぐ△34銀には▲34同飛車成△34同飛車▲23銀があります。
この筋を見せながら取れそうで取れない34の歩を巡る戦いになります。
③-2-2△44歩
△44歩ならどうか。
△44歩以下、
▲26飛車△43銀▲23飛車成△34銀▲24龍△23歩▲26龍。
結果図は先手優勢。
これは駒損なく竜が作れたので先手成功でいいでしょう。
というわけで結論です。
①△55角⇒難解
②△72銀⇒先手指せる。
③△42銀⇒互角
でした。
局面を少し戻します。
これまでここで△36飛車を指した場合の対応を調べてきました。
△36飛車には▲38飛車とぶつけていって、
それに対して後手も勢い△38同飛車成とするか△32飛車と引き返すかを深掘りしていきました。
実はここ△36飛車以外でもう一つ知っておくべき変化があります。
△55角ですね。
これもよくある手です。
次回からはこの手を調べていきます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。