相振り飛車 先手向かい飛車VS後手三間飛車研究⑨
こんにちは。nirosu2です。
相振り飛車研究 先手向かい飛車VS後手三間飛車第9回やっていきます。
今回からはこの△55角を深掘りしていこうと思います。
前回までは△55角に代えて、△36飛車の戦いを調べていました。
これに対しては▲38飛車として、△同飛車か△32飛車と引くかになる。
どっちを選んでもいい勝負です。
△36飛車でもいいんですが、この△55角も有力です。
調べていきます。
まず▲65歩からの戦いを見てみたいと思います。
これは菅井ノートにもかかれている手です。
その手順で進めてみますね。
ここから△77角成▲77同桂△55角。
菅井ノートはここで後手有利。と書かれている図面です
まあ▲65歩から一目の進行ですよね、、、(^▽^;)
うっかり▲65歩ついちゃうことありますよね。
ここだけ見ると先手を持って自信ないです。
でも実は意外とこの形奥が深い。
ここでいろいろ指し手あるんですが、、
▲66角。
今回はこの手をテーマ図に調べていこうと思う。
これに対して
△66同角▲66同銀は必然。
ここで後手の手番ですが
①△67角
②△36飛車
が考えられます。
①△67角
△67角ならどうか。
一目でわかるこの角打ちですよね。
△67角以下、
▲68飛車△76角成▲74歩△36飛車▲55角。
結果図は互角。
先手ヤバそうだったんですが意外といい勝負な気がします。
後手馬作れてますが継続手がないんですね~。
最後の▲55角は、代えて▲73歩成△同桂▲74歩でもいいと思います。
②△36飛車
△36飛車。
①ではすぐ良くならなそうでしたのでこっちを見てみましょう。
ここで先手の手番ですが
②-1▲68飛車
②-2▲55角
が考えられる。
②-1▲68飛車
▲68飛車ならどうか。
①と同じ要領で▲68飛車としてみました。
▲68飛車以下、
△66飛車▲66同飛車△55角▲68飛車打ち△19角成▲64歩。
結果図は難解。
この局面をどうみるか・・・
仮に△64同歩なら▲28銀から飛車を走る手があって、
相当厳しいカウンターだと思う。
後手から何か技が必要な局面です。
②-2▲55角
▲55角も有力な手の一つです。
これに対しては11の地点を受けないといけないので△33角の一手。
ちなみに△22角は、
▲68飛車で②-1の変化に合流。
これに対して先手
②-2-1▲33角成
②-2-2▲68飛車
が考えられる。
②-2-1▲33角成
▲33角成ならどうなるか。
▲33角成以下、
△33同桂▲68飛車△66飛車▲66同飛車
△55角▲68飛車△19角成▲64歩△64同歩▲28銀△28同馬▲28同飛車△45桂。
結果図は後手指せる。
手順は長いけど、②-1の変化にそのまま桂が跳ねてるとの同じ順。
これは後手かなり勝ちやすいと思う。
結果図以下▲68金としても△56香車と足したり▲39銀の割打ちなどで
先手を持って勝てる気がしない局面。
②-2-2▲68飛車
というわけで▲68飛車ならどうか。
ここで後手の指し手ですが、
②-2-2-1△66飛車
②-2-2-2△72玉
②-2-2-3△42銀
が考えられる。
②-2-2-1△66飛車
△66飛車ならどうか。
△66飛車以下、
▲66同角△66同角▲66同飛車△55角▲67飛車△19角成▲45角△55馬。
結果図は後手やや指せる。
手順を尽くしてこの図面。
やはり菅井ノートの結論通り後手指せるかなあというのが私の結論。
ここで▲23角成としても△66香車が痛そうです。
②-2-2-2△72玉
△72玉ならどうか。
これは▲33角成ならば、
②-2-1の変化に合流するので角取れないんですね~
△72玉以下、
▲48玉△82玉▲64歩△52金▲63歩成
△63同金▲64歩。
結果図は互角。
これなら攻めの足場があってまだ先手指せると思う。
②-2-2-3△42銀
△42銀ならどうか。
ここで書かなくてもいいんですが、
丁度いい例の局面になったので紹介です。
△42銀以下、
▲33角成△33同桂▲37歩△34飛車▲22角。
結果図は先手指せる。
「三間飛車には角交換」の格言通りの好例で、
浮き飛車42銀型には角打ちの筋を常に読みたいですね。
というわけで結論。
①△67角⇒互角
②△36飛車⇒やや後手指せる。
でした。
一目見える△67角は意外と大丈夫そう。
△36飛車の方が勝りそうですが、手順を尽くせば後手指せる気がします。
次回ですが、
今回はここで▲66角とあわせる手を見ましたが違う手を調べます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。