にろすのおうち

将棋とカラオケとドラクエと妻が好きな30代男性です。なんでもほどほどに。

相振り飛車 先手向かい飛車VS後手三間飛車研究⑳

こんにちは。nirosu2です。
振り飛車研究 先手向かい飛車VS後手三間飛車第20回やっていきます。

後手が△36歩の前に△72銀としたところです。
これまで△36歩とした場合の指し方をずっとやってきましたが、
△72銀の方が圧倒的に多いです。

今回はここからの指し方と局面ごとの考え方について触れていきます。

△72銀に対しては先手側は▲88飛車。

先手が▲88飛車とした局面です。
▲88飛車まで指せれば今度△36歩とされた時の対応がかわります。
△36歩に対しては▲28銀と受けておいていいと思います。

36歩を取るかどうかの判断については後手の銀が
42にいる時は取ってしまう方がいいです。
銀の出足が早いので、△37歩成▲37同銀となった時に
△33銀~△34銀のように進められるだけでも先手危険。

とはいえ先手からできればとりたくない所です。

進めます。
△71玉▲58金左△42銀▲36歩△36同飛車。

ここはすぐ▲37歩とする手もあります。
それなら△34飛車▲48玉△52金▲38玉のように進み、
先手金無双VS後手美濃囲いという感じになります。


本譜は▲48玉△34飛車。

ここは先手側の作戦の岐路です。
▲37歩から金無双にするか、▲46歩から矢倉を目指すか。

現代の感覚だと相振り飛車は先行して攻めることが大事なので、
矢倉のように手数がかかる囲いよりも、短く囲って早く攻めれる金無双ですが昔は矢倉にすることが多かったんです。

先手が矢倉の意思表示をした局面です。
後手は当然△44歩。

対矢倉の理想形なんですが、
△44歩~△43銀~△54銀~△33角~△24角~△33桂。
これで△45歩とするのが一般的な攻め方です。
単純ながらこれが受けにくいんです。

駒組みを進めます。
▲47金△43銀▲37銀△52金▲38金△54銀▲56銀。

△54銀と出られたら▲56銀とするのが形です。
玉の位置も48の方が安定してて、
△44歩~△43銀~△54銀~△33角~△24角~△33桂~△45歩
と進んだ時に後で後手の桂が飛んで来た時に57の地点をカバーしてるのが大きい。

なのでこの局面でもし後手が△33角や△24歩のような手だったら
▲86歩~▲85歩と先手も攻めの形を作っていきましょう。

後手は△64歩。

ここで先手側分岐点です。
▲86歩とするか▲39玉と囲うかですね。

上に書いてる手順よりも△64歩をしてるから後手が1手遅いので
▲39玉と囲ってしまおうということですね。

本譜は▲86歩。

先手側が▲86歩とした局面です。

後手から普通に指すなら△24歩とか、△32飛車~△42飛車とか、
△33角~△24角とかなんですが、、、

驚きの仕掛けがあります。
ここで△45歩とします。

初見の人は驚いたと思います。
菅井流と呼ばれる仕掛けで、これがめっちゃ有力です。

先手は当然同歩なんですが、△65歩が継続手。

先手の分岐点です。
▲65同歩と応じるか▲46銀かです。

結論を先に書くと▲65同歩は後手が良くなります。
この仕掛け強い人は多分みんな知ってると思うので、
紹介しておこうと思います。

継続手は後手から△37角成と角交換する手です。

 

その後後手の分岐点で△33桂と△33角の二択です。

分岐点が多くて混乱するかもしれないですが、

これ覚えてるだけで後手めっちゃ勝てる変化です!

 

△33桂とした局面。
次回、△33桂からの手順についてふれていきます。

ここまで読んで頂きありがとうございました。