四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編⑪
こんにちは。nirosu2です。
四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編第11回をやっていきます。
今日から△43銀をやっていこうと思います。
△43銀の変化は長くなるので何回かにわけてやっていきます。
この手は渡辺先生の著書
四間飛車破り居飛車穴熊編に本線で書かれている変化になります。
△43銀に代えて、これまでにやってきた
△82玉や△44飛車でも互角に指せそうだったので問題ないと思います。
ここで居飛車側の手番ですが
▲78金が本筋なのですがその前にやっておきたい手があります。
▲99玉ですね。まずは一直線にもぐる手です。
今回はこの変化を掘り下げていきます。
振り飛車を持って対居飛車穴熊を指す上で
めちゃくちゃ大事な手が多い回になります。
振り飛車の手番ですが
①△34銀
②△82玉
③△22飛車
④△24歩
が考えられます
①△34銀
△34銀を見てみます。
少し方向違いなんですがたまに出てくる筋で
対ミレニアムの時には有効な場合が多いのでやっておきましょう。
△34銀以下、
▲28飛車△82玉▲88銀△64歩▲79金△63金
▲65歩△77角成▲77同銀△65歩▲24歩。
結果図は居飛車優勢。
穴熊が完成してないですがこの形で2筋を突破されては振り飛車側に勝ち目はないです。
②△82玉
△82玉を見てみます。
△82玉以下、
▲88銀△34銀▲36歩△36同歩▲36同飛車△43金▲79金。
結果図は居飛車指せる。
さばける見通しが立ってない状態で穴熊が完成してしまってるので、
振り飛車側が相当勝てないと思う。
③△22飛車
△22飛車を調べます。これ大事な変化です。
石田流ではなく向かい飛車を狙うのも場合によっては有効です。
ここで居飛車の手番ですが
③-1▲28飛車
③-2▲36歩
が考えられます。
③-1▲28飛車
▲28飛車ではどうか。
▲28飛車以下、
△24歩▲24同歩△24同飛車▲24同飛車△24同角▲26飛車△39飛車。
結果図は互角。
居飛車側が早く▲99玉と潜ったのが裏目になってる。
この局面では▲78金と指すくらいだけど、△23歩と受けていい勝負だと思います。
③-2▲36歩
▲36歩ならどうか。
▲36歩以下、
△36同歩▲46歩△32飛車▲45歩△37歩成
▲37同飛車△15角▲32飛車成△32同銀▲88銀△39飛車。
結果図は振り飛車指せる。
やっぱり金が浮いてるのが気になります。
④△24歩
△24歩を調べます。
△24歩は不思議な手なんですが、
向かい飛車に振り直す変化を含みに先に捨てておこうという手です。
居飛車の手番ですが
④-1▲36歩
④-2▲24同歩
が考えられます。
④-1▲36歩
▲36歩ならどうか。
▲36歩以下、
△25歩▲35歩△26歩▲36飛車△27歩成▲88銀△82玉▲34歩△44角。
結果図は振り飛車優勢。
居飛車からの攻めは受け切っていて穴熊も完成していない。
④-2▲24同歩
▲24同歩と取るとどうか。
▲24同歩以下、
△22飛車▲28飛車△24飛車▲24同飛車△24同角。
結果図は振り飛車指しやすい。
理由はここまでで書いた通り居飛車側の金が浮いてるから
飛車をお互いに降ろした時に一回居飛車は受けないといけない。
というわけで結論ですが、
①△34銀⇒居飛車優勢
②△82玉⇒居飛車指せる
③△22飛車⇒互角
④△24歩⇒振り飛車指しやすい
でした。
△43銀に対して▲99玉と潜るのは、
正しく指せば振り飛車が指せそうでした。
居飛車側は離れ駒を少なくするのが基本姿勢で、
▲78金が必要そうです。
次回は▲78金からの手を見てみます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。