にろすのおうち

将棋とカラオケとドラクエと妻が好きな30代男性です。なんでもほどほどに。

四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編⑩

こんにちは。nirosu2です。
四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編第10回をやっていきます。

前回はここで△44飛車とする指し方を調べました。

今回はここで△82玉の場合の指し方をテーマ図にやっていきます。

ここで居飛車の手番ですが
①▲36歩
②▲99玉
③▲68金寄
④▲78金

が考えられます。

①▲36歩
まず▲36歩をみてみます。
これは渡辺先生の本に書かれている手で、
よくでる筋なのでやっておきます。

▲36歩以下、
△36同歩▲36同飛車△43銀▲37桂△32飛車
▲45桂△66角。

結果図は振り飛車指せる。
△43銀~△32飛車の活用を是非覚えて頂きたいです。

②▲99玉
▲99玉だとどうか。

▲99玉以下、
△43銀▲78金△22飛車▲28飛車△64歩▲88銀△63金▲67金△54歩。

結果図は互角ながらも振り飛車を持って指したい局面です。
居飛車側は穴熊に組めているけど▲38飛車~▲28飛車と2て損している。
対して振り飛車側は手損してないし無駄な手も少ない。

③▲68金寄
▲68金寄りをみてみます。
これはあわよくば4枚穴熊を目指した手です。

▲68金寄り以下、
△43銀▲99玉△22飛車▲28飛車△54銀▲88銀
△24歩▲24同歩△24同飛車▲24同飛車△24同角。

結果図は互角。
振り飛車側は桂香拾って端攻めする展開にしたい所です。

④▲78金
▲78金が本筋の手です。

居飛車側は離れ駒を極力少なく進めるのが基本姿勢です。
これには△43銀が形です。

渡辺先生の本にはここまで書かれているのですが、
もう少しここから掘り下げていきます。
よく実戦で現れるんです・・・

居飛車の手番ですが
④-1▲99玉
④-2▲67金

④-1▲99玉
▲99玉を調べます。
これに対して振り飛車の応手は
④-1-1△34銀
④-1-2△24歩
④-1-3△32飛車
④-1-4△22飛車
④-1-5△54銀

が考えられます。
候補手多いんですけど大事な局面なのでやっておきます。

④-1-1△34銀
△34銀だとどうか。
普通は54銀としたいから不思議な手なんですけど、
実はこの場合最有力です。

△34銀以下、
▲36歩△36同歩▲36同飛車△44飛車▲65歩
△84飛車▲88銀△77角成▲77同金△49角。

結果図は振り飛車指せる。
△44飛車の時に銀が34にいてるから
飛車角交換して動く筋を消している。

④-1-2△24歩
△24歩だとどうか。
これは△24歩~△22飛車と向かい飛車にするのを狙っている。

△24歩以下、
▲24同歩△22飛車▲28飛車△24飛車▲24同飛車△24同角
▲28飛車△23歩▲22歩△33桂▲21歩成△39飛車。

結果図は互角
居飛車はと金でどう手を作るか、
振り飛車は龍を作って△36歩からさばけるかという展開。

④-1-3△32飛車
△32飛車を調べます。
これ将棋倶楽部24の高段帯で観戦していたら頻出する手ですし、
私もよくやります。

石田流に組み替えたり△74歩~△73角と活用したり、
手広いです。

△32飛車以下、
▲88銀△54銀▲46歩△42飛車▲48飛車△36歩▲36同歩
△46歩▲46同銀△15角。

結果図は互角。
1歩損が残らないようにさばく展開にしたいですね。

④-1-4△22飛車
△22飛車だとどうか。
④-1-2に似てるんですが、2筋突き捨てずにやると違う変化になる可能性があって、
やっておきます。

△22飛車以下、
▲28飛車△64歩▲88銀△63金▲67金△54歩▲67金
△54歩▲86角△44銀▲65歩△53銀▲64歩△64同銀。

結果図は互角。
2筋から動くと見せかけて玉頭で手を作る方針。
遊びごまが少ないし筋がよさそうな変化。

④-1-5△54銀
△54銀を見てみます。
△54銀以下、
▲88銀△32飛車▲46歩(これ以外なら△44角~△34飛車)
△42飛車▲48飛車△64歩▲67金△65歩。

結果図は互角。
居飛車側がどう応じるかわからないですが、
振り飛車側の陣形が軽いし堅いので腕の見せ所だと思う。

④-2▲67金
▲67金を調べます。
これが本筋だと思う。
速攻編の最大の敵で、▲78金~▲67金と離れ駒少なくしていくのがいい。

速攻編の結論を先に書いてしまうんですが、
このように備えられると振り飛車側から速攻で仕掛けるのは大抵無理です。

どうして無理なのか掘り下げたいのかはここではいったん割愛します。
▲78金67金型をテーマ図にしているのがあるのでそこでやりたいと思う。

というのがそもそも▲99玉から潜れないんだったら98香車が不要な一手です。

いったんここで結論ですが、
①▲36歩⇒振り飛車指せる
②▲99玉⇒互角ながら振り飛車指せそう
③▲68金寄⇒互角
④▲78金⇒居飛車指せる

でした。

 

今回は△82玉をやりましたが次回は△43銀を掘り下げたいと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございます。