にろすのおうち

将棋とカラオケとドラクエと妻が好きな30代男性です。なんでもほどほどに。

四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編⑥

こんにちは。nirosu2です。
四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編第6回をやっていきます。

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ここで▲26飛車と▲38飛車だった場合の対処は第4、5回でやってきました。

先に受けようとするのはどっちも振り飛車側よくできそうです。

 

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今回からは▲88銀からの進行をみていきます。
石田流に組まれても構わず囲うとどうなるか。

さてここで振り飛車側の手番ですが、
渡辺先生の四間飛車破りには△36歩が成立すると書かれていますね。

 

実際△36歩で振り飛車指せます。
△36歩からの指し手については本に書いてる通りなので
割愛しますが別の手を少し考えてみます。

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それが△43銀です。
△43銀を指した後に▲26飛車と▲38飛車だったら
第4、5回で調べた変化に合流します。

なので△43銀に対して▲79金でも振り飛車側良く出来たら、
一直線穴熊振り飛車を持ってかなり高確率でよくできると思う。

ということで今回は
△43銀に対して▲79金と指した変化をテーマに調べていこう。
これも実践で頻出する筋がたくさんあるので、可能なら丸暗記したいです。

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▲79金とした図面ですね。

ここで振り飛車の手番ですが
①△54銀
②△64歩
が考えられます。

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①△54銀
△54銀を見ていきます。
これに対して居飛車側は
①-1▲65歩
①-2▲68金寄

が考えられます。

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①-1▲65歩
▲65歩だとどうか。
これは早い動きを見せた手で、
△65同銀には▲77角成~▲32角を見ていきます。

▲65歩以下、
△77角成▲77同桂△94歩▲22角△33角▲33同角成△33同桂▲22角
△49角▲11角成△36歩▲36同歩△36同飛車▲37歩△35飛車。

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結果図は居飛車指せそうですが、実践的には相当大変だと思う。
振り飛車側の指し手が△58角成~△67金もしくは△38歩でかなりわかりやすい。

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①-2▲68金寄
▲68金寄を見てみます。

▲68金寄り以下、
△64歩▲26飛車△94歩▲78金△95歩▲16歩△74歩
▲46歩△36歩▲36同歩△44角。

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結果図は振り飛車指せる。

これは振り飛車側がさばけそうだし端の位を取れてるのも大きい。

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②△64歩
△64歩を調べてみます。

居飛車の手番ですが
②-1▲16歩
②-2▲67金
②-3▲68金寄

が考えられます。

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②-1▲16歩
▲16歩を見てみます。
▲16歩以下、
△36歩▲36同歩△36同飛車▲37歩△35飛車。

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結果図は振り飛車指せる。
次に△38歩があります。
△38歩に▲38同飛車△25飛車で、
▲28歩で受かりますがこの進行であれば振り飛車まずまずだと思う。

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②-2▲67金
▲67金を調べます。
これが一番無難そうに見える手で、
上からの攻めに備えています。

ここで振り飛車側の手番ですが
②-2-1△54銀
②-2-2△94歩

が考えられます。

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②-2-1△54銀
△54銀だとどうか。
△54銀以下、
▲16歩△94歩▲26飛車△95歩。

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結果図は互角ながら振り飛車不満無し。
居飛車側から指す手が難しい。

▲68銀だと△63銀引きか△36歩から仕掛けていくような展開です。

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②-2-2△94歩
△94歩を見てみます。
9筋の端歩を受けなければ②-2-1のような進行にします。

△94歩以下、
▲96歩△54銀▲26飛車△36歩▲36同歩△44角▲16飛車△14歩。

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結果図は互角。
次に△15歩だと飛車が詰むので▲65歩ですが角交換してどうなっているか。

居飛車側の飛車の位置が悪いのでどうなっているか。

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②-3▲68金寄
▲68金寄を見てみます。

これは△74歩だと▲78金寄で無条件に穴熊が堅くなるから
△94歩としたいですね。

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ここで居飛車側の手番ですが
②-3-1▲26飛車
②-3-2▲65歩

が考えられます。

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②-3-1▲26飛車
▲26飛車を調べてみます。
これは受けの手筋なのでいろんな形で調べておきたい手なんですよね。

▲26飛車以下、
△95歩▲78金寄△36歩▲36同飛車△36同飛車▲36同歩△39飛車。

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結果図は互角ながらやや振り飛車指せる。

▲41飛車から桂香車拾いあう展開になりそうですが、
11の香車に角で紐がついている。

とはいえ居飛車側の穴熊は完成しているのでここから難しいですが、
端の位も取れているし振り飛車側腕の見せ所だと思う。

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②-3-2▲65歩
▲65歩を見てみます。
▲65歩以下、
△65同歩▲33角成△33同桂▲22角△36歩▲36同歩△64角。

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結果図は互角。
▲26飛車と浮いたら香車取り合ってどうなっているか。

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というわけで調べた結果ですが
①△54銀⇒居飛車指せそうだが実践的に大変
②△64歩⇒互角

でした。

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かなり最初の方に戻ります。
ここまで6回に分けて▲58金右を保留して▲77角から
穴熊を目指す指し方についてやってきました、
正しく指せば振り飛車互角以上に戦えそうでした。


次回からはここで▲58金右と指したパターンをやっていきます。
▲58金右が現代将棋の定跡になっている手で最も多いです。
ここまで読んで頂きありがとうございました。