四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編⑧58金右型 ▲98香車
こんにちは。nirosu2です。
四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編第8回をやっていきます。
前回から居飛車側が▲58金右と序盤に指したパターンに入りました。
駒組みについては第7回でやりました。
ここ居飛車側の分岐点で
渡辺先生の四間飛車破りに書かれているのですが、
▲98香車と▲66歩に大きくわかれます。
今回から、▲98香車と指した場合について掘り下げていこうと思います。
これはすぐ穴熊を目指した手で、
今までとの違いは▲58金右が入っているかどうかです。
今までと同じく振り飛車側は石田流を目指します。
ここで角交換をするのは
▲58金右入ってないパターンでやった形とほぼ一緒ですね。
振り飛車良くなる変化でした。
というわけで▲66歩と止めます。
ここで狙いの△35歩としましょう。
石田流を目指します。
今回はここで▲99玉と指した場合についてやっていこうと思います。
結論を先に書くとここで▲99玉は無理で、一旦▲38飛車と指す必要があります。
▲99玉と指すとどうしてまずいのか知った上で進めたほうが
他の変化をやった時に理解しやすいと思うのでここやっておきます。
▲99玉には△44飛車とします。
△44飛車から石田流を目指そうってことですね。
ここで居飛車の手番ですが
①▲65歩
②▲88銀
が考えられます。
①▲65歩
▲65歩から見ていきます。
これ頻出する手です。
私が将棋倶楽部24で級位者だった時によく指されました。
▲65歩以下、
△34飛車▲33角成△33同桂▲22角△36歩▲36同歩
△36同飛車▲37歩△35飛車▲11角成△25飛車▲27香車△39角。
結果図は振り飛車を持って指したい局面。
居飛車側がまだ囲えていないのが気になる。
②▲88銀
▲88銀を見てみます。
これには△34飛車です。
渡辺本にはここまで書かれていて、先手不満となっている。
ここからの戦いを調べてみます。
居飛車の手番ですが
②-1▲79金
②-2▲46歩
②-3▲67金
②-4▲26飛車
②-5▲65歩
候補手多くてすみません。
でも後の研究でも役に立つ変化なのでここでやっておきます。
②-1▲79金
▲79金を見てみます。
わが道を行く手というか、普通に穴熊に組んでどうか。
振り飛車側としてはここでよくできる手がないといけません。
▲79金以下、
△82玉▲46歩△36歩▲36同歩△46歩▲38飛車
△44飛車▲48飛車△47歩成▲47同金△74飛車。
結果図は互角。
この変化は振り飛車党の方は是非覚えて頂きたい必修変化です。
▲46歩を待ってから△36歩と仕掛けて△46歩とします。
歩の成り捨てで金をそっぽにしてから△74飛車。
この手居飛車側が結構受けにくいんです。
②-2▲46歩
▲46歩を見てみます。
これは金を引っ付けずに▲46歩としたパターンですね。
▲46歩以下、
△36歩▲36同歩△46歩▲26飛車△44角。
結果図は互角。
これも知っておきたい筋です。
途中の▲26飛車の所で▲38飛車だったら②-1と同じです。
②-3▲67金
▲67金を見ます。
これは②-1と②-2の筋を踏まえて角頭のケアをしておくのと、
▲65歩としたときに中央に厚い意味がある。
▲67金以下、
△43銀▲79金△82玉▲65歩△77角成▲77同銀
△54銀。
結果図は互角。
これは①でやった筋と似てますが、
銀の位置が32と54でどうなっているか。
②-4▲26飛車
▲26飛車を見てみます。
これは今までやった筋をあらかじめ飛車で受けておこうということですが・・・
平凡に△36歩があります。
これは振り飛車指せる。
以前やりましたが飛車交換した後の形が振り飛車がまとまっていて、
居飛車側がバラバラになっている。
というわけで結論ですが、
①▲65歩⇒振り飛車有望
②▲88銀⇒互角だけど振り飛車指せる変化も多い
でした。
さてここで▲99玉と潜る形を調べてみましたが、
居飛車側はっきりとよくできなそうでしたので、もう少し工夫が必要なようです。
渡辺先生の本によると▲38飛車が書かれています。
次回は▲38飛車からの展開をやっていこうと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。