四間飛車急戦 32銀54歩型鷺宮定跡 研究⑩▲46歩
こんばんは。nirosu2です。
鷺宮研究シリーズやっていきます。
今日で第10回目ですね。
▲35歩や▲66歩に代えて、▲46歩とついた図面です。
これは45歩早仕掛けを見せた手で、45歩早仕掛けの場合は12香車は不要な一手になるので、良さを求めた手です。
今回からこの手を調べていこうと思う。
この手に対して△32飛車と指しにくいのは前回の研究9回目で書いた通りですので、
△64歩と指すことになると思われる。
ここで居飛車の手番ですが、
今回は▲45歩と仕掛けた手を考えてみます。
▲45歩以外では今までの鷺宮定跡通り▲35歩も考えられるところです。
▲35歩はまた別で取り上げます。
▲45歩とした図面です。
ここで振り飛車の手番ですが、
①△63金
②△55歩
③△14歩
④△45同歩
が考えられます。
①△63金
まず△63金から見ていきます。
△63金以下、
▲35歩△35同歩▲35同飛車△34歩▲36飛車△45歩▲33角成△33同桂▲44歩△44同銀▲34銀。
結果図は互角だと思います。
ここから△28角の筋を狙っていくことになりますが、
それを△55歩を入れてからやるか難しい所です。
△74歩とするのも有効そうです。
②△55歩
△55歩を見ていきます。
これは①の変化を見越したうえで、
先に△55歩の突き捨てをいれておこうという手です。
△55歩以下、
▲55同角△63金▲35歩△35同歩▲44歩△34銀▲47銀△54金。
結果図は互角ながらも居飛車指しやすい局面です。
結果図以下、▲43歩成を△43同飛車だった場合、
▲33角成△33同桂▲32角という手があります。
▲32角はめちゃくちゃよく出てくる手で、そこの斜めラインに金も入ってしまってるので、
最後の△54金がやや指しにくい手ではあります。
なので最後の△54金以外だと、
△74歩や△44角等が実戦的だと思います。
③△14歩
△14歩を見てみます。
これは1手パスして
相手に何か指してもらってから考えようという手です。
△14歩以下、
▲35歩△35同歩▲35同飛車△34歩▲39飛車△45歩▲33角成△33同桂▲44歩△44同銀
▲24歩△24同歩▲34飛車。
結果図は居飛車指せる。
これは斜め棒銀の2筋突き捨て型と同じ理屈ですね。
結果図以下受けるなら△13角ですが、
▲39飛車と引いておき次に振り飛車側から指す手に困る展開です。
④△45同歩
△45同歩を見てみます。
これが一番マシだと思ってます。
△45同歩以下、
▲33角成△33同桂▲28飛車。
ここで振り飛車の手番ですが、
④-1△55歩
④-2△44角
④-3△32銀
が考えられます。
④-1△55歩
△55歩を見ていきます。
この△55歩の応手めっちゃ難しいですが・・・
同歩と取ったと仮定して話をします。
△55歩以下、
▲55同歩△44銀▲31角△55銀▲42角成△42金▲56歩△44角
▲22飛車△52金▲77桂。
結果図は居飛車指せる。
そうなんです、△55歩で▲24歩も目に付くんですけど
▲55同歩と応じても居飛車指せる可能性が高い。
64歩ついてしまってる形で▲31角があることや、
すぐに飛車交換する手もある。
この変化は実戦的にかなり居飛車勝ちやすそうです。
④-2△44角
次に△44角を見ていきます。
これは▲24歩を手抜いて△99角成としてしまおうという手です。
△44角以下、
▲66角△22飛車▲44角△44同銀▲31角△21飛車▲64角成。
結果図は居飛車指せる。
馬を追うなら△63銀(△63金は▲42馬)ですが形が乱れてるのが気になります。
最初の△44角に▲66角と合わせるのがよくある受けの形です。
これは覚えておきたい手です。
その後継続がないので2筋を受けるため△22飛車はやむ追えないですが、
そもそも△44角が無理筋っぽいです。
④-3△32銀
△32銀を見てみます。
これは通常なら考えにくい受け方ですが、
この場合有効かもしれないです。
ここで居飛車の手番ですが
④-3-1▲24歩
④-3-2▲31角
が考えられる。
④-3-1▲24歩
▲24歩を見てみます。
これは自然な仕掛けで銀を負担にさせたい手です。
▲24歩以下、
△24同歩▲24同飛車△23歩▲28飛車△41飛車▲66歩△43金。
結果図は居飛車指せる。
結果図以下▲77桂等で振り飛車側から具体的に指す手がない。
④-3-2▲31角
最後に▲31角を見てみます。
▲31角以下、
△65歩▲37桂。
結果図はいい勝負だと思います。
テーマ図再掲
というわけで結論としては、
①△63金⇒互角
②△55歩⇒互角ながら居飛車指しやすい
③△14歩⇒居飛車指せる
④△45同歩⇒居飛車指せる。
でした。
ここまで読んで頂きありがとうございました。