にろすのおうち

将棋とカラオケとドラクエと妻が好きな30代男性です。なんでもほどほどに。

四間飛車急戦 32銀54歩型鷺宮定跡 研究⑨

こんにちは。nirosu2です。
鷺宮定跡研究、9回目をやっていきます。
今回も▲66歩と止めた形をやっていきます。

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前回はここで△32飛車や△55歩を調べて生きました。

 

ここから△45歩で少し進めます。
△45歩以下、
▲35銀△34歩▲34同銀△34同銀▲34同飛車△46歩。

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四間飛車の急所2によるとここで▲57銀打ちが手筋の受け方と書かれています。
ただ居飛車の応手として、▲24歩や▲46同歩と応じる作戦も自然に見えます。

図面は割愛しますが▲24歩や▲46同歩はよくある形なので、

手順は下に書いておきますので興味ある人は並べてみてほしいです。

▲24歩以下、
△47歩成▲47同銀△46歩▲36銀△24歩▲48歩△43金。
飛車を目標にする方針に切り替えて振り飛車指せる進行。

 

▲46同歩以下、
△46同飛車▲24歩△26飛車▲23歩成△23同飛車成▲37桂△28飛車成▲22歩△43銀▲35飛車△22竜。
丁寧に対応して振り飛車指せる進行。

 

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さて▲57銀打ちとした図面です。

ここで△55歩と△46銀が四間飛車の急所2に書かれている手なのですが、

私は△47歩成も有力ではないかと考えています。

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というわけで今回はこの△47歩成の変化を掘り下げていこうと思います。

△47歩成以下、
▲47同銀△45銀▲35飛車△46歩▲38銀。

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△47歩成を▲47同銀と応じた場合はここまで一本道だと思います。


ここで振り飛車の手番ですが、
①△55歩
②△44飛車
が考えられます。

 

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②△44飛車
△44飛車から先にいきます。
実はこの手は昔に私が研究してた手で、▲65歩を誘ってる意味があります。

居飛車の応手としては、
②-1▲65歩
②-2▲37桂
が考えられます。

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②-1▲65歩
▲65歩を見てみます。
▲65歩以下、
△34飛車▲34同飛車△34同銀▲33角成△33同桂▲41飛車△39飛車。

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結果図は振り飛車指せる。
ここが研究してた盤面で、実践的にかなり振り飛車勝てると思う。


単純に総交換になった形が振り飛車良いと思っていたが・・・

 

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②-2▲37桂
▲37桂を見てみます。
これが本筋っぽい手です。
▲37桂以下、
△34銀▲36飛車△24歩▲46銀△25歩▲35歩。

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結果図は居飛車指せる。
②-1の▲65歩ではなく▲37桂から、
銀を追われて振り飛車側の手が難しい。

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①△55歩
△44飛車は無理だったので、
△55歩を見てみます。

ここで居飛車の手番ですが
①-1▲55同歩と
①-2▲37桂
が考えられます。

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①-2▲37桂
さっきと同じように▲37桂を見てみます。

この▲37桂はどこでもある手で、常に読み筋に入れておきたいです。


▲37桂以下、
△56銀▲45歩△57銀成▲57同金△65歩▲44銀△44同角▲44同歩△56歩▲56同金△47銀。

f:id:nirosu2:20220119114014p:plain結果図は互角。
②-2では銀を引くしかなかったけど、今度は△56銀と出れます。

f:id:nirosu2:20220119114056p:plain①-1▲55同歩
▲55同歩を見てみます。

これは自然な対応で突かれた歩をとってどうなるか。

 

ここで振り飛車の手番ですが
①-1-1△55同角
①-1-2△53金
が考えられます。

①-1-1△55同角
△55同角を見てみます。

これはさばきを狙った手です。


△55同角以下、
▲37桂△56歩▲45桂△57歩成▲57同金△26銀▲31飛車△45飛車▲36銀△43飛車。

結果図はいい勝負だと思います。
結果図以下は、▲21龍に△47歩成~△19角成と進んでどうなっているかだと思います。

①-1-2△53金

△53金も調べたい所ですが、居飛車の応手が多すぎるのでこの記事では一旦ここで結果図とします。

 

振り飛車側は飛車を追う方針ですが、
居飛車側も上記で紹介したような筋で対応されるのかなあといった所です。

冒頭の▲66歩の手前の図面です。

▲66歩の戦いを研究してきましたが、
居飛車側も正しく指せば互角に戦えることが分かりました。

32銀54歩12香型は速攻気味の仕掛けには強いのはいいですが、
▲66歩とか良い待ち方をされると12香車の一手が活きない野が短所です。

実はここ待つという意味で、
▲66歩に代えて居飛車側に有力な手があります。

それが▲46歩です。
これは45歩早仕掛けを含みにした手で、
定跡研究に明るい人なら指したくなる手なんです。

例えば△32飛車とかやっちゃうと、
▲28飛車△64歩▲45歩と進む。

これは振り飛車を覚えたての初心者の方も知っていてほしいんですが、
45歩早仕掛けでこられたら受けるには△42飛車です。

△42飛車に▲37桂と進むと、
お互いに2手損(居飛車は▲38飛車~▲28飛車、振り飛車は△32飛車~△42飛車)して、
68金直型の45歩早仕掛けと同じように進みます。

 

そうなると12香は45歩早仕掛けでは必要のない一手ですから、
居飛車側に不満ない進行になってしまうんですね。


それを踏まえた上で、
次回から32銀54歩型鷺宮定跡研究シリーズ、
▲46歩からの変化をやっていこうと思います。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました。