にろすのおうち

将棋とカラオケとドラクエと妻が好きな30代男性です。なんでもほどほどに。

相振り飛車 先手向かい飛車VS後手三間飛車研究⑬

こんにちは。nirosu2です。
振り飛車研究 先手向かい飛車VS後手三間飛車第13回やっていきます。

前回はここで▲88飛車を調べましたが、
今回は違う手を見てみます。

 

▲38銀!
振り飛車しか指さない人にとっては指しにくい手だと思います。

でも37の地点を受けるという事を考えると思いつく手なんですが、
18の飛車をどう使うかが問題になってきそうですね。

結論を先に書くと実はこれ有力な手なんです。
今回はここからの戦いを掘り下げていこうと思います。

ここで後手の手番ですが
①△42銀
②△33桂
③△74歩
④△72銀

を考えてみます。

①△42銀
まず△42銀からいきます。
△42銀以下、
▲48玉△72銀▲39玉△71玉▲86歩△33角▲58金。

結果図はいい勝負
この局面では飛車がものすごく使いにくそうなんですが、
▲46歩や▲26歩からいずれ駒組みを進展させた時にすぐ使えるようになりますし、
美濃囲いの急所になりやすい端も今は飛車がいますから後手から1筋突きにくい意味もあります。

例えばここで△14歩とされても▲56銀くらいで良いと思う。
△44角の瞬間に▲45銀とする手を用意しておけば、
後手が△44角~△33桂型を作りにくい。

②△33桂
△33桂ならどうか。
①の変化を踏まえてになるけど、
先に桂をはねておけば▲56銀△44角の時に▲45銀と出れない。

△33桂以下、
▲56銀△44角▲46歩△72玉▲47銀△82玉▲88飛車△72銀▲38金。

結果図は互角。
先手は向かい飛車にして、木村美濃。
先手のこの囲い方、最近将棋倶楽部24の高段帯でよく見かけるようになった気がします。

後手も理想形ですが指し手が広く難しい将棋だと思う。

③△74歩
△74歩。初見の人は驚いたと思います。
ちょっと進めてみますね。

△74歩以下、
▲56銀△82角▲65歩△33桂▲48玉△72銀▲39玉△71玉▲58金△42銀。

結果図は互角…だと思う。
角を82に引いて使う構想で
今は飛車が18にいてるからできないけど△36歩と打つだけで香取りで、
この単純な手が意外と受けにくいんです。

駒組み進展させようにも▲46歩は角で取れるから早くも1歩損。

④△72銀
△72銀と相手がゆっくり駒組みしてきたらどうか。

これに対しては
④-1▲48玉
④-2▲56銀
が考えられる。

④-1▲48玉
▲48玉ならどうか。
▲48玉以下、
△71玉▲56銀△33角▲46歩△54歩▲47銀△82玉▲39玉。

結果図は互角ながらやや後手指しやすいと思う。
例えばここで△14歩や△42銀のような手なら
▲88飛車と回り、これはお互い手損なく(先手は▲18飛車~▲88飛車、後手は△55角~△33角)
後手が1歩交換しただけなんですが、、

△24飛車があります。
△24飛車▲36銀と受けても△35歩とされると龍を作られてしまうので、
これは局面互角でも後手指しやすいかなと思う。

④-2▲56銀
▲56銀と進める方が無難だと思う。

ちょっと進めます。
▲56銀以下、
△33角▲46歩△71玉▲47銀上がる。

これなら今後△24飛車とされても▲28飛車でいいと思います。
玉を48ではなく左側に使う指し方ですね。

ここで後手の手番ですが、
④-2-1△42銀
④-2-2△52金
が考えられます。

④-2-1△42銀
△42銀ならどうか。銀の活用を急ぐ手ですね。
△42銀以下、
▲88飛車△54歩▲38金△55歩▲67銀△53銀
▲86歩△44銀▲48玉△35銀▲39玉△52金▲85歩。

結果図は一局の将棋。
△36歩は1歩損で銀交換なので考えにくいですが、
ここで△24歩か△44歩どっちかだと思います。
2筋をのばされても▲82玉とすれば受かってるのですぐにはつぶれないです。

④-2-2△52金
△52金ならどうなっているか。

△52金以下、
▲88飛車△42銀▲48玉。

結果図は互角。
ここの後手の指し手が広くて読みにくいですが、
先手も▲18飛車~▲88飛車と使いにくそうな飛車は活用できそうなので、
お互いまずまず?だと思う。

というわけで結論です。
①△42銀⇒いい勝負。
②△33桂⇒互角。
③△74歩⇒互角・・・?
④△72銀⇒一局の将棋。

でした。
この図面だけ見ると▲38銀って指しにくいと思うけど、
調べてみると有力なのが分かって頂けたと思います。

次回はここで▲38銀以外の手を考えてみます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。

相振り飛車 先手向かい飛車VS後手三間飛車研究⑫

こんにちは。nirosu2です
振り飛車研究 先手向かい飛車VS後手三間飛車第12回やっていきます。

後手から3筋突き捨て後、△55角の対応を調べてきました。
今回からは▲18飛車の変化を紹介していきます。

ここで後手から△72玉も考えられます。
3筋突き捨てた後に△72玉って手の流れは少しおかしいんですが、
▲18飛車を見て方針を変更するのは考えられます。
△72玉に対しては別の変化でやりたいのでここでは割愛します。

進めます。
△36飛車▲37歩△34飛車。

こう進むことが多いです。
ここ先手の大きな分岐点で
▲56銀、▲88飛車、▲38銀にわかれます。

今回は▲88飛車をテーマ図に深掘りしていこうと思います。
これは菅井ノートにも書かれている変化で、
△36歩で先手危険となっています。

進めてみます。
▲88飛車以下、
△36歩▲56銀△37角成▲37同桂△37同歩成。

一目で見えるこの37殺到ですね。

ここの先手の対応を考えてみます。
先手の手としては、
①▲65角
②▲38銀
③▲25角
④▲65歩
が考えられます。

①▲65角
▲65角ならどうか。
これは角成の両狙いです。

後手の手としては、
①-1△42銀
①-2△52金
が考えられます。

①-1△42銀
△42銀ならどうか。

△42銀以下、
▲83角成△33桂▲68玉。

結果図は後手指せる。
力戦で形勢判断が難しい将棋ですが、
△47と、とはいることが出来ないけど
△38歩で銀をとれれば駒損回復で後手指せる展開だと思う。

①-2△52金
△52金ならどうか。
①-1の補足的な内容です。
△52金以下、
▲83角成△27と▲86歩。

結果図は後手指せる。

①-1では玉を早逃げしましたが、
▲86歩としたパターンですね。
これは△38歩は受かってるんですが、
結果図で△37桂があります。
△37桂以下、
▲58金△29桂成▲48銀△38と。
これははっきり後手がいい。

②▲38銀
▲38銀ならどうか。
これは①の変化を踏まえてになるんですが、
攻めあうより受けを意識した手ですね。

▲38銀以下、
△38同と▲38同金△37歩▲48金△36桂
▲49金△24飛車▲26角。

結果図は難解。
実は受け切れる可能性があります。
厳密には▲38銀に△36歩とすれば分からないんですが、
清算するのはこの手順のようにいけばいったん攻めが止まります。

後手からこれ以上ないので△42銀とかだと思いますが、
①の変化よりはまだこちらの方が先手有望だと思う。

③▲25角
▲25角ならどうか。
この手が見えた人はかなり強いと思います。
ちょっと進めてみますね。
▲25角以下、
△33飛車▲65歩。

結果図は難解。
飛車取って▲43角成というカウンターを狙っています。

結果図で△38歩には▲同銀で大丈夫です。

多分ここでは後手は一旦受ける手を指すのが正解で、
△32銀か△52金だと思うんですが、
こういうのもあるという一例を紹介しました。

④▲65歩
▲65歩を調べます。
これ大事な変化で、先手向かい飛車VS後手三間飛車の戦いで頻出する筋なので抑えておきたいです。

進めます。
▲65歩以下、
△33桂▲16角!

知らないと指せない角だと思います。
▲16角は対三間飛車では急所になることが多く、
その場面で成立するかは常に読みたい筋です。

飛車受けるなら△25桂打ちしかないですが、
△25桂打ち▲26歩△14歩▲25歩△15歩▲24歩△16歩▲23歩成。

結果図は一局の将棋。
よくみるとこの局面、駒の損得ないんですよね。

というわけで結論。
①▲65角⇒後手指せる。
②▲38銀⇒難解。
③▲25角⇒難解。
④▲65歩⇒一局の将棋。

でした。
菅井ノートは先手危険って書いてるけど意外と難しくなかったですか?

厳密にいうとどれも後手指せるかもなんですが、
初見で正しく指そうとなったらどれも相当難易度高いように思います。

今回は▲88飛車を調べましたが、次回は別の手を考えていきます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

相振り飛車 先手向かい飛車VS後手三間飛車研究⑪

こんにちは。nirosu2です。
振り飛車研究 先手向かい飛車VS後手三間飛車第11回をやっていきます。

前回の続きから。
▲37歩と受けた局面を考えていきます。

ここで△32飛車とか△34飛車だったら▲56歩でいいと思います。
▲37角成と突っ込んでくるのは無理だと思うので、
角を逃げるくらいですが、▲48銀から銀を中央に使っていけば自然と先手指しやすい序盤戦だと思います。

よってここは、△76飛車。

今度は77の地点が両取りです。
受けるなら角を打つか金上がるか玉上がるかですが、
角を打つのは勿体ないと思いますので、
金上がるか玉上がるの二択なんですが、

▲68金だと△36歩が厳しいです。
▲48銀としても、
以下△37歩成▲37同銀△36歩▲46銀で飛車を切ってくる手がある。
そうなると後手がはっきり指しやすいでしょう。

なので▲68玉。

これでも△36歩あるんじゃないの?って思うかもいしれないんですが、
実は結構違うんです。

というのは△36歩以下、
▲46銀△46同飛車▲46同歩△46同角
▲18飛車△37歩成▲86飛車。

この飛車打ちが用意の切り替えしですが、
68玉69金型と、68金59玉型とどっちが安全か考えると明らかにこっちです。

▲86飛車以下もし△47とだったら▲79玉と手順に逃げていく順があります。

この局面でも少し後手指せるかもしれないですが、
こっちの方がいい勝負だと思う。

▲68玉の図面で考えてみます。
△36歩以外で考えるなら一回△74飛車と引くくらいだと思う。
後手一歩得ですから、それを活かしてじっくり指そうってことですね。

今日はここからの戦いなんですが、
実戦でこの局面になることほぼないと思うので今回はさらっとやります。

ここで先手の手番ですが、
①▲58金
②▲48銀
が考えられます。

①▲58金
▲58金だったらどうか。
▲58金以下、
△36歩▲48銀△33桂▲26角△72玉▲53角成△45桂。

結果図は後手が指しやすい。
先手馬は作れていますが、後手の方が駒の効率がかなりいいですね。

(写真9)
②▲48銀
▲48銀ならどうか。
△36歩の仕掛けに対して1手早く備えてる意味がある。

▲48銀以下、
△33角▲58金△72玉▲56歩△94歩▲57銀。

結果図は一局の将棋だと思います。
先手は金銀をまとめて厚く戦っていく方針ですね。
しかし1歩損で桂頭に傷があるので先手も無理ができない。

というわけで早いですが結論です。
①▲58金⇒後手ペース
②▲48銀⇒一局の将棋
でした。

②の変化もっと調べてたんですが、
駒組み編でかなりのボリュームになっちゃったのでここは割愛。
ちょっとあっさりしすぎか。(^^;)

かなり前に戻ります。
これまで駒組み編としてここで▲65歩とする戦いを調べてきました。

感覚的に無理そうじゃね?
って思うけど先手を持って意外といい勝負になりそうって部分もあったと思います。

でも改めて考えてみたいんですが、、、
▲65歩よりも、▲18飛車や▲56歩の方がいい気がしませんか?w

相振り指す人なら分かってもらえると思うんですが、
▲18飛車、▲56歩みたいな将棋の方が圧倒的に多い。

そう思って▲65歩の変化の先をそこまで深掘りするものでもないかと思い、
この記事を最後にばっさり割愛しようと思いました。
ご了承の程お願い致します。(・_・;)

次回から▲18飛車の変化やっていきます!
ここまで読んで頂きありがとうございました。

相振り飛車 先手向かい飛車VS後手三間飛車研究⑩

こんにちは。nirosu2です。
振り飛車研究 先手向かい飛車VS後手三間飛車第10回やっていきます。

△77角~△55角に対する対応を調べてきました。
▲66角と▲68金をやりましたが、他の手を考えていきます。

▲78銀。私はこの手が一番有力だと思う。
ここからの指し手を何回かにわけてやっていきます。

▲78銀に対しては、△36飛車の一手。

これに対して
▲37歩と飛車先を受けるか、▲45角と切りあうかの二択ですが・・・

今回は▲45角をテーマ図に掘り下げていこうと思う。

これに対して後手の手番ですが
①△76飛車
②△33飛車
が考えられる。

①△76飛車
まず△76飛車にはどうするか。

△76飛車以下、
▲23角成△32銀▲67馬△74飛車▲68玉△36歩▲56歩。

結果図は先手指しやすい。
これは先手馬が作れているし、
相手の角をどかせば自然に先手良くなっていくと思う。

②△33飛車
△33飛車が一番普通かな?
▲23角成を受けるならこの手になりそうです。

これに対して先手の手番ですが、
②-1▲68飛車
②-2▲68玉
②-3▲37歩

が考えられます。

②-1▲68飛車
▲68飛車ならどうか。
結論を先に書くのですが、この変化が一番有力だと思う。

▲68飛車以下、
△44歩▲64歩△45歩▲63歩成△51玉▲37歩△36歩▲56歩。

結果図は難解。
角捨ててと金を作る順がありそうです。

①の変化のように進めて結果図ですが、
ここで△37角成だったら、▲37同桂△37同歩成▲65桂と対応。

かといって△44角と逃げる手に対しては、
▲64飛車と浮く手がありそうです。
▲64飛車△66角には▲62歩から金ごま入手して55に打ち込みます。

②-2▲68玉

▲68玉と囲うとどうなるか。
▲68玉以下、
△38歩▲56歩△28角成▲28同銀△44歩。

結果図は後手指せる。
これは駒損がひどく先手指しきれないでしょう。

②-3▲37歩
▲37歩を考えていきます。
受けるなら囲うことより37の地点の方がいいと思う。

これに対して後手の手番ですが、
②-3-1△44歩
②-3-2△36歩
が考えられます。

②-3-1△44歩
△44歩ならどうか。
何度か出てきた筋ですが、これ後手にとって味がいいんですよね。

飛車の横が広くなるし、角をいじめつつ後で攻め筋が広がる。

これに対して先手の手番ですが、
②-3-1-1▲67角
②-3-1-2▲56角
が想定されます。
角の引き場所どっちが良いかを考えていきます。

②-3-1-1▲67角

まず▲67角から。
▲67角以下、
△32銀▲68玉△43銀▲79玉△72玉▲48銀△54銀▲56歩。

結果図は互角。
結果図からは▲56歩△66角▲89玉とか考えられます。
個人的には▲56歩を残しておく方がいいと思うので、
角の引き場所は67がいいかな?

②-3-1-2▲56角
次に▲56角を見てみます。
▲56角以下、
△72銀▲68玉△71玉▲79玉△52金▲68飛車△36歩。

結果図は後手指しやすい。
先手が不利ではないけど後手側の陣形がまとまってて、攻め足も早そうです。

②-3-2△36歩
△36歩ならどうか。
②-3-1-2の変化を踏まえてになるが、
先に△36歩入れといたら▲68飛車の時に19角成とできるわけですね。

これには▲36同歩と応じるよりないでしょうね。
▲48銀だと37で全部ばらされて駒損です。

というわけで▲36同歩と取らざるを得ない。
ここからの指し手を②-3-1-2と違う進行で考えてみる。

▲36同歩以下、
△72銀▲38金△44歩▲67角△71玉▲37金△32銀。

結果図は難解。
ここからどう指すか難しいんですが、
例えば▲68玉なら△36飛車~△28角成なんかはあるんだろうか・・・
その筋が怖いとなれば▲46歩と受けてもよさそうです。

力戦の将棋ですが、先手は1歩得を活かす展開にしたい。

というわけで結論です。
①△76飛車⇒先手指しやすい。
②△33飛車⇒難解。

でした。

次回はここで▲37歩を考えてみます。
▲45角でも難しいけど先手指せそうでしたが、他の手段を調べます。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

相振り飛車 先手向かい飛車VS後手三間飛車研究⑩

こんにちは。nirosu2です。
振り飛車研究 先手向かい飛車VS後手三間飛車第10回やっていきます。

駒組みだけで既に10回目を迎えてしまった(^^;)
長くなりそうですがお付き合いいただければ幸いです。

前回はここで▲66角を深掘りしました。
今回は他の候補手やっていきましょう。

▲68金!

77の桂を受けるとなれば浮かぶ手だと思う。
今回はそれをやっていこうかなあと思います。

ちょっと進めます。
▲68金以下、
△28角成▲28同銀△79飛車。

これですね。
早くも厳しそうな一着がでましたがここからの対応を考えていきます。

ここで先手の手番ですが
①▲58玉
②▲48玉
だと思います。

①▲58玉
▲58玉ならどうか。
▲58玉以下、
△99飛車成▲56角△36飛車▲23角成△52金▲37歩△35飛車。

結果図は後手指しやすい。
先手から指す手が難しい。
後手はすぐ何かあるっていうわけではないけど、
△42銀や△72玉など指し手に困らないので、先手の方が苦労すると思う。

 

②▲48玉
▲48玉。
58だとこの局面だけ見たらバランスは取れてるけど少し進んだら指し手が難しそうでした。
これに対しては△99飛車成でしょう。

ここで先手の手番ですが、
①-1▲37銀
①-2▲56角
が考えられます。

①-1▲37銀
▲37銀ならどうか。
▲37銀以下、
△22銀▲39玉△33香車▲64歩△64同歩▲45角△72銀▲82角△44歩。

結果図は後手良し。
△22銀~△33香車がわかっていても厳しい。
▲64歩~▲45角と反発しますが結果図のようになり手がない。

①-2▲56角
早めに角打った方がよさそうに思うので、角打ちを考えてみる。
いきなり45にうつのは△44歩とされそうですから、▲56角としてみましょう。

これにたいして後手からは、
①-2-1△98龍
①-2-2△36飛車
が考えられます。

①-2-1△98龍
△98龍ならどうなっているか。

△98龍以下、
▲78金△36飛車▲23角成△66香車▲64歩。

結果図は後手指せる。
厳しい攻めが刺さっているように見えますね。

結果図で▲37歩としても△33飛車とされてうまく逃げられてしまいます。


①-2-2△36飛車
①-2-1でよさそうでしたが他の手段も考えてみます。

△36飛車だった場合はどうなるか。

これに対しては、
①-2-2-1▲23角成
①-2-2-2▲64歩
が想定されます。

①-2-2-1▲23角成
▲23角成ならどうか。
▲23角成以下、
△52金▲37歩△32飛車▲58金。

結果図は互角。こうなるならまだ先手持ってもいけそうか?
でも香先に取られてる分局面は後手が少し指せるのかなとは思う。

①-2-2-2▲64歩
▲64歩ならどうか。
▲64歩以下、
△72玉▲63角△82玉▲56銀△88龍▲58金。

結果図は難解。
こうなるなら先手持ってもいいかな?

というわけで結論。 ※分岐は△28角成▲28同銀△79飛車の所から
①▲58玉⇒後手指せる。
②▲48玉⇒後手指せる。

でした。
まあ思った通りというか、感覚的に調べなくても分かる展開でしたけど
やっぱり無理そう。

次回はここでもう一つ別の手段がないか考えてみます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

 

相振り飛車 先手向かい飛車VS後手三間飛車研究⑨

こんにちは。nirosu2です。

振り飛車研究 先手向かい飛車VS後手三間飛車第9回やっていきます。


今回からはこの△55角を深掘りしていこうと思います。

前回までは△55角に代えて、△36飛車の戦いを調べていました。
これに対しては▲38飛車として、△同飛車か△32飛車と引くかになる。
どっちを選んでもいい勝負です。

△36飛車でもいいんですが、この△55角も有力です。
調べていきます。

まず▲65歩からの戦いを見てみたいと思います。
これは菅井ノートにもかかれている手です。

その手順で進めてみますね。
ここから△77角成▲77同桂△55角。

菅井ノートはここで後手有利。と書かれている図面です

まあ▲65歩から一目の進行ですよね、、、(^▽^;)
うっかり▲65歩ついちゃうことありますよね。
ここだけ見ると先手を持って自信ないです。

でも実は意外とこの形奥が深い。

ここでいろいろ指し手あるんですが、、

▲66角。
今回はこの手をテーマ図に調べていこうと思う。

これに対して
△66同角▲66同銀は必然。

ここで後手の手番ですが
①△67角
②△36飛車
が考えられます。

①△67角
△67角ならどうか。
一目でわかるこの角打ちですよね。
△67角以下、
▲68飛車△76角成▲74歩△36飛車▲55角。

結果図は互角。
先手ヤバそうだったんですが意外といい勝負な気がします。
後手馬作れてますが継続手がないんですね~。

最後の▲55角は、代えて▲73歩成△同桂▲74歩でもいいと思います。

②△36飛車
△36飛車。
①ではすぐ良くならなそうでしたのでこっちを見てみましょう。

ここで先手の手番ですが
②-1▲68飛車
②-2▲55角
が考えられる。

②-1▲68飛車
▲68飛車ならどうか。
①と同じ要領で▲68飛車としてみました。

▲68飛車以下、
△66飛車▲66同飛車△55角▲68飛車打ち△19角成▲64歩。

 

結果図は難解。
この局面をどうみるか・・・
仮に△64同歩なら▲28銀から飛車を走る手があって、
相当厳しいカウンターだと思う。

後手から何か技が必要な局面です。

②-2▲55角
▲55角も有力な手の一つです。
これに対しては11の地点を受けないといけないので△33角の一手。

ちなみに△22角は、
▲68飛車で②-1の変化に合流。

これに対して先手
②-2-1▲33角成
②-2-2▲68飛車
が考えられる。

②-2-1▲33角成
▲33角成ならどうなるか。

▲33角成以下、
△33同桂▲68飛車△66飛車▲66同飛車
△55角▲68飛車△19角成▲64歩△64同歩▲28銀△28同馬▲28同飛車△45桂。

結果図は後手指せる。
手順は長いけど、②-1の変化にそのまま桂が跳ねてるとの同じ順。

これは後手かなり勝ちやすいと思う。
結果図以下▲68金としても△56香車と足したり▲39銀の割打ちなどで
先手を持って勝てる気がしない局面。

②-2-2▲68飛車
というわけで▲68飛車ならどうか。

ここで後手の指し手ですが、
②-2-2-1△66飛車
②-2-2-2△72玉
②-2-2-3△42銀
が考えられる。

②-2-2-1△66飛車
△66飛車ならどうか。

△66飛車以下、
▲66同角△66同角▲66同飛車△55角▲67飛車△19角成▲45角△55馬。

結果図は後手やや指せる。
手順を尽くしてこの図面。
やはり菅井ノートの結論通り後手指せるかなあというのが私の結論。

ここで▲23角成としても△66香車が痛そうです。

②-2-2-2△72玉
△72玉ならどうか。
これは▲33角成ならば、
②-2-1の変化に合流するので角取れないんですね~

△72玉以下、
▲48玉△82玉▲64歩△52金▲63歩成
△63同金▲64歩。

結果図は互角。
これなら攻めの足場があってまだ先手指せると思う。

②-2-2-3△42銀

△42銀ならどうか。
ここで書かなくてもいいんですが、
丁度いい例の局面になったので紹介です。

△42銀以下、
▲33角成△33同桂▲37歩△34飛車▲22角。

結果図は先手指せる。
三間飛車には角交換」の格言通りの好例で、
浮き飛車42銀型には角打ちの筋を常に読みたいですね。

というわけで結論。
①△67角⇒互角
②△36飛車⇒やや後手指せる。

でした。
一目見える△67角は意外と大丈夫そう。
△36飛車の方が勝りそうですが、手順を尽くせば後手指せる気がします。


次回ですが、
今回はここで▲66角とあわせる手を見ましたが違う手を調べます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

 

相振り飛車 先手向かい飛車VS後手三間飛車研究⑧

こんにちは。nirosu2です。
振り飛車 先手向かい飛車VS後手三間飛車研究第8回やっていきます。

前回はこの図面で▲28銀を調べました。
今回は違う手を見てみます。

▲34歩!
今回はこの手を深掘りしていこうと思います。
誰でもすぐ見える手だと思うんですが、
成立するならやってみたい手です。

振り飛車というよりは袖飛車っぽく指す方針です。

ここで後手の手番ですが
①△55角
②△72銀
③△42銀
が考えられます。

①△55角
△55角ならどうなるか。

△55角以下、
▲28銀△36歩▲56歩△28角成▲34同飛車成△34飛車。

結果図は難解。
駒損ながらすぐ3筋を逆用する順番です。
すぐ37歩成が飛車に当たりますから、
結果図では▲88飛車ですが、
▲88飛車に△37歩成は▲65歩△47と▲11角成△57と▲66馬。
こうなれば馬が手厚く先手指せそうです。

▲88飛車に△33桂は▲16角△35飛車▲37桂△37同飛車なり▲38金△35龍▲43角成。
お互いに神経を使う難しい将棋です。

②△72銀
△72銀ならどうか。

△72銀以下、
▲36飛車△44角▲56銀△71玉▲45銀△55角▲46歩。

結果図は先手指せる。
これは後手側銀の出足が遅く切り返すには少し足りないかな?

後手は△42銀を急ぐべきだと思う。

③△42銀
②を踏まえて△42銀を考えていきます。

これに対して先手側は
③-1▲68玉
③-2▲36飛車
が想定されます。

③-1▲68玉
▲68玉ならどうか。
▲68玉以下、
△44歩▲78玉△43銀。

結果図は後手優勢。
打った歩をすぐ取られてはいけません。

先手側もすぐ囲うのが難しそうなので工夫が必要です。

③-2▲36飛車
③-1を踏まえて▲36飛車を考えていきたいです。

これに対して後手側は
③-2-1△24歩
③-2-2△44歩
が考えられます。

③-2-1△24歩
△24歩ならどうか。

△24歩以下、
▲68玉△44歩▲78玉△43銀▲48銀。

結果図は互角。
結果図以下すぐ△34銀には▲34同飛車成△34同飛車▲23銀があります。

この筋を見せながら取れそうで取れない34の歩を巡る戦いになります。

③-2-2△44歩
△44歩ならどうか。

△44歩以下、
▲26飛車△43銀▲23飛車成△34銀▲24龍△23歩▲26龍。

結果図は先手優勢。
これは駒損なく竜が作れたので先手成功でいいでしょう。

というわけで結論です。
①△55角⇒難解
②△72銀⇒先手指せる。
③△42銀⇒互角

でした。

局面を少し戻します。
これまでここで△36飛車を指した場合の対応を調べてきました。

△36飛車には▲38飛車とぶつけていって、
それに対して後手も勢い△38同飛車成とするか△32飛車と引き返すかを深掘りしていきました。

実はここ△36飛車以外でもう一つ知っておくべき変化があります。

△55角ですね。
これもよくある手です。
次回からはこの手を調べていきます。

ここまで読んで頂きありがとうございました。