相振り飛車 先手向かい飛車VS後手三間飛車研究⑮
こんにちは。nirosu2です。
相振り飛車研究 先手向かい飛車VS後手三間飛車第15回やっていきます。
前回はここで▲45銀を調べましたが、
今回は違う手をみていきます。
▲46歩。
これも普通の手で、△55歩だと47に引く構想です。
少し進めます。
▲46歩以下、
△55歩▲47銀△53銀▲86歩。
この局面菅井ノートにも書かれていて、
△44銀と△54銀が紹介されています。
駒組み編で15回目になってしまったので、
△44銀と△54銀は割愛します。
その代わり本に書いてない手なんですが、
この手を今回掘り下げておこうと思います。
△24角!
部分的によくある形ですね。
これされたことある方多いんじゃないでしょうか。
今回はこの手をテーマ図に深掘りしていきます。
先手は▲85歩とします。
ここで後手の手番ですが、
①△33桂
②△54銀
③△44歩
が考えられます。
①△33桂
△33桂ならどうか。
これに対して2つ手が考えられて
①-1▲65歩
①-2▲86角
の二択になります。
①-1▲65歩
▲65歩ならどうなっているか。
▲65歩以下、
△44歩▲55角△54銀▲77角△45歩▲45同歩
△45同銀▲46歩△46同銀▲46同銀△46同角。
結果図は互角ながら後手指しやすい。
手順は長いけど難しくないと思います。
▲65歩に対しては歩を守らずに4筋を伸ばすのが形で、
お互い銀交換ですが後手の銀は攻めの銀ですから、
攻めの銀と守りの銀の交換は一般的に攻めの銀を好感してる方が得。
①-2▲86角
▲86角ならどうか。
これもよくある手だと思います。
▲86角以下、
△44歩▲77桂△14歩▲96歩△15歩▲95歩。
結果図は一局の将棋。
お互いに端をつめておいて、どこから攻めるか難しい。
②△54銀
△54銀ならどうか。
ちょっと手順が違うだけで進行がかわります。
△54銀以下、
▲84歩△84同歩▲84飛車△83歩▲86飛車△33桂▲75歩。
結果図は互角でも先手を持ちたい。
8筋交換して▲75歩までつけていれば先手十分かなあと思う。
③△44歩
では△44歩ならどうか。
①②を踏まえてこんなのもあるという例を紹介します。
△44歩以下、
▲84歩△84同歩▲84同飛車△83歩▲86飛車
△45歩▲45同歩△33桂▲65歩△46歩▲36銀△54銀。
結果図は互角…だけど後手持ちたいかな?
ここで▲75歩としても△45銀が後手1手攻めが早いように思う。
なので▲26歩とかで銀の可動域広げるのがいいんでしょうね~。
というわけで結論を。
①△33桂⇒一局の将棋
②△54銀⇒互角ながら先手を持ちたい
③△44歩⇒互角ながら後手を持ちたい。
でした。
3つともかなり調べてる変化ではあるんですけど、
すみません尺の都合で割愛します。
手順が少し変わるだけで戦い方が変わるのは分かって頂けたと思いますし、
変化は細かく難しいけど調べていれば勝てる所でもある。
かなり戻ります。
▲18飛車として、
後手から3筋の1歩交換に▲37歩と受けて△34飛車とした局面です。
ここ▲56銀と▲88飛車と▲38銀を何回かにわけてやってきて、
特に今回記事含め▲56銀を深掘りしてやってきました。
▲56銀を踏まえてなんですが、もう一度ここで考えてみたい。
▲56歩。
ここ▲56歩ではだめか?ってところですね。
今回の記事で書いた内容を踏まえてになるんですが、
場合によっては後手が手順を尽くせば銀を引かされる進行もあり得るので、
それなら銀を出ずに歩で角を追い払おうっていう事ですね。
次回は▲56歩を考えてみようと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。