相振り飛車 先手向かい飛車VS後手三間飛車研究⑥
こんにちは。nirosu2です。
相振り飛車研究、先手向かい飛車VS後手三間飛車第6回やっていきます。
駒組み途中の一変化を調べているだけで既に6回目になってしまいました・・
かなり長くなりそうです(^^;)
この形での戦い方を調べてきましたが、
最後に調べておきたい手があります。
△14歩ですね。
今回はこの手に対する対応を調べていこうと思います。
将棋クエストでよくされる手なんですが
後手の狙いは1筋の歩を捨てた後香車も捨てて△19飛車と打ってきます。
相振り飛車はとにかく受け側は玉側の端歩は受けない方がいいです。
というわけで先手は
①▲68玉
②▲48玉
で考えていこうと思う。
①▲68玉
▲68玉ならどうか。
▲68玉以下、
△72玉▲78玉△82玉▲65歩。
結果図は先手有望だと思います。
△14歩がすぐ働く手になっていないし、先手の指し手がわかりやすい。
振り飛車しか指さない人には
玉を左側に囲うのは慣れていない人も多いかもしれないですが、
こういう手も有効です。
②▲48玉
▲48玉ならどうか。
これに対しては後手手が広いですが、
仮に△72銀とします。
ここで先手の手番ですが
②-1▲39玉
②-2▲96歩
が考えられます。
②-1▲39玉
▲39玉ならどうか。
▲39玉以下、
△71玉▲96歩△33桂▲56銀△15歩▲28玉△25桂。
結果図は互角ながら後手指しやすそう。
例えば▲26歩としても△17桂成から端で強引に動いても
後手陣がしっかりしているので先手大変だと思います。
②-2▲96歩
▲96歩。
▲39玉よりも先にこっちが良いと思います。
ここで後手の手番ですが
②-2-1△13角
②-2-2△71玉
が考えられます。
②-2-1△13角
△13角ならどうか。
△13角以下、
▲58銀△71玉▲39玉△82玉▲37歩△32銀▲28玉△33桂。
結果図はいい勝負だと思います。
先手は低く構えて堅く囲っているけど攻め味がない。
後手は積極的な陣形になってるけど具体的にどこを攻めるかが難しい。
②-2-2△71玉
△71玉ならどうなっているか。
②-1の▲39玉とは少し意味が違って、先手側は角道が閉じている。
先手の手としては
②-2-2-1▲95歩
②-2-2-2▲39玉
が考えられます。
②-2-2-1▲95歩
▲95歩ならどうか。
▲95歩以下、
△82玉▲37歩。
結果図は互角。
▲39玉を保留していて57の地点を玉で守っているから、
ここで後手から△13角に▲65歩とする手もある。
結果図で△33桂なら▲21飛車です。
でも先手側は囲えてないので戦いが起きたら強く踏み込みにくいので
形勢は互角としておきます。
②-2-2-2▲39玉
▲39玉ならどうか。
紹介した変化の流用で対応できると思いますが、
触れておきたい手があるので書いておきます。
▲39玉以下、
△36歩▲37歩。
結果図は後手が少し損。
△36歩とコビンに足らされるのは▲37歩と合わせましょう。
△36歩以外の手でも▲37歩としっかり打っておくのが良いと思います。
というわけで結論ですが、
①▲68玉⇒先手有望
②▲48玉⇒互角
でした。
少し局面を戻します。
△36歩▲36同歩△36同飛車に▲38飛車とぶつけた局面です。
ここで勢い△38同飛車とする変化を調べてきましたが、
△32飛車と冷静に引く手もありそうです。
基本的には△38同飛車で書いてきた変化と似たような対応で問題ないんですが、
次回からこれもやっておきます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。