相振り飛車研究 先手向かい飛車VS後手三間飛車研究②駒組み
こんにちは。nirosu2です。
相振り飛車研究先手向かい飛車VS後手三間飛車第2回やっていきます。
何から話せばいいのか悩ましいですが
便宜上、駒組み編と名前をつけて進めていきたいと思います。
先手が▲77角と上がった所です。
ここで後手の手番で手が広いですね。
△36歩
△72銀
△42銀
△52金
△72玉
△14歩
いっぱい考えられますね。
実戦的には△36歩、△72銀、△42銀が多いです。
△72銀や△42銀については本編でやります。
△52金の場合、先手はどうするか。
これには普通に▲88飛車と回って良いと思います。
△52金は損ではないんですが、急いで指す必要もないかな?という印象の手です。
理由としてはいずれ玉の位置が62では強く戦えないので、
いずれ△72銀や△72玉は必ず指すと思うのでそっちを優先したほうがいいと思うし、
他の変化で勉強した形に合流するので先に△52金を指した場合を意識して研究する必要性もないかなあと。
△36歩については後述。
△72玉の場合、先手はどうするか。
これには▲88飛車もありなんですが、先に▲96歩でもいいと思います。
相振り飛車において端歩のつき合いは基本的に受ける方が損です。
▲96歩に対して受けても受けなくても▲88飛車は指します。
後手側の囲いの選択肢は金無双か穴熊だと思いますが、
美濃にするなら△72銀~△71玉型で戦う方が一手早いのでやや損。
例えばこの図面。
ここで▲74歩△74同歩▲94歩△94同歩▲85桂という攻め筋があります。
実際は△75歩▲75同角△77角とか反発ありますけど、
AI的に互角でも先手がかなり勝ちにくいです。
これでも▲94歩でOKです。
これもよくありますね。
この形だといきなり突っ込んでいく手があります。
▲74歩△74同歩▲94歩△94同歩▲85桂。
△45歩だったら、
▲93歩△93同香車▲93同桂成△93同銀▲93同角成!△93同桂▲94香車。
といった感じです。
角もいきなり切ってしまうのがコツ。
局面互角でも後手が相当勝つのは大変です。
△14歩の場合は先手どうするか。
これも▲88飛車なんですが、▲16歩と受けない方がいいです。
例えば端歩受けた状態でお互い美濃囲いで進んだとします。
ここでいきなり△15歩という手があります。
▲15同歩△17歩に▲同香は△25桂、△同桂は▲15香車です。
こんな要領で1歩あるだけで手に成ってしまう可能性があるので、
端歩の付き合いは受けたほうが損になる場合が多いです。
しかも後手三間だと後手側すぐに1歩入手できますので、
この筋は常に警戒が必要になります。
その為先手側を持つ時は美濃囲いではなく、金無双か矢倉で戦いたい。
残りは△36歩ですね。
これは単純なんですが結構難しいんです。
相振り飛車を選択するなら▲36同歩と取るより他ないんですが・・・
ここで普通に指すなら△36同飛車なんですが、
△55角という手もあります。
この△55角も意外に厄介で、対処方法を知ってないと一気にやられることもあります。
この変化、実践でめっちゃよく出てきます。
次回からはこの△36同飛車と△55角、
この二つの戦いを掘り下げていこうかなあと思ってます。
今回は短いですがここまでにします。
読んで頂きありがとうございました。