にろすのおうち

将棋とカラオケとドラクエと妻が好きな30代男性です。なんでもほどほどに。

四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編⑮

こんにちは。nirosu2です。
四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編第15回やっていきます。

前回の続きから
△35歩と指した図面ですね。

ここで居飛車の手番ですが、作戦がいっぱいあります。
渡辺先生の四間飛車破りには▲38飛車と▲78金が書かれていますが・・・

今回は▲78金を調べようと思います。
これは居飛車側セオリー通りの手で、
穴熊に潜る前に離れ駒を減らしてから▲98香車~▲99玉とする手。

さて振り飛車の手番ですが
①△82玉
②△64歩
③△74歩
④△44飛車
が考えられる。
四間飛車破りには△44飛車が書かれている。

①△82玉
△82玉を調べていきます。
これは△44飛車を指す前にやりたい狙いがあります。

△82玉以下、
▲98香車△64歩▲99玉△44飛車▲65歩△65同歩。

結果図は互角。
居飛車側が潜ったタイミングで△44飛車を指すのが狙い。
その間△82玉~△64歩と待って、▲65歩に同歩とする。

これなら飛車角交換になった後、65に拠点が残るので
普通に交換するよりは得だと思う。

四間飛車破りの筋では▲65歩の所を▲55歩として
▲54金や▲54銀を狙ってくるが、
もし▲55歩なら△74歩~△73桂とする。

どっちの進行になっても互角だと思う。

②△64歩
先に△64歩ならどうか。
△64歩以下、
▲98香△82玉▲99玉△44飛車▲65歩△65同歩▲88銀△34飛車。

結果図は互角。
①と同じような形になりそうだ。
捕捉だけどもし飛車角交換にならず▲88銀なら△34飛車で石田流が完成する。

③△74歩
△74歩ならどうか。
これは①②の筋を踏まえて
▲65歩には同歩ではなく同桂と取って
角銀両取りにした方がより厳しいのではということ。

△74歩以下、
▲98香車△73桂▲99玉△44飛車▲55歩。

結果図は互角。
こう進んだら71玉型のまま△64歩から1手早く高美濃の足掛かりができる。

好みの問題だけどこれもありだと思う。

④△44飛車
△44飛車を見てみる。
これは渡辺先生の本に書いている手で、
その進行通りなら▲55歩になる。

ここからは本の進行通り進めてみようと思う。
④-1△43銀
④-2△34飛車
△43銀と△34飛車が書かれている。

④-1△43銀
△43銀ならどう進むか。
△43銀以下、
▲56金△34銀▲65歩△82玉▲98香車

結果図は居飛車不満無し。

改めてみても、振り飛車自信ない。
組まれたから負けではないんだけど振り飛車側から動くところがない。

例えば△14歩~△13桂~△25桂ってしても
その間に穴熊完成させられて1歩得くらいでは厳しいと思う。
あと34の銀の使い方がかなり難しい。

④-2△34飛車

△34飛車ならどうか。
△34飛車以下、
▲56銀△36歩▲45銀。

結果図は居飛車優勢
△37歩成と攻めあっても
▲34銀△28と▲33銀成と一直線に攻めあって駒損が大きい。

というわけで結論
①△82玉⇒互角
②△64歩⇒互角
③△74歩⇒互角
④△44飛車⇒居飛車指せる。

でした。

今回は▲78金をみてきました。
次回は居飛車からの別の手を見ていこうと思います。

ここまで読んで頂きありがとうございました。