にろすのおうち

将棋とカラオケとドラクエと妻が好きな30代男性です。なんでもほどほどに。

四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編⑰

こんにちは。nirosu2です。
四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編第17回やっていきます。

前回は△22飛車をやりましたが、今回は△32飛車ですね。
好形を目指すとすればこの手が普通だと思います。

△22飛車でも大丈夫そうな変化を紹介しましたが、
渡辺先生の四間飛車破りには△32飛車が本線に書かれている。

△32飛車の対応は▲28飛車と戻るのがいいようです。

▲28飛車以下の戦い方はこのブログでは割愛します。
理由は△12香車が本には書かれているんですが、
ここ数年この手を指してる人見たことないです。

作戦が多様化して、
この研究やってますが対居飛車穴熊に石田流を採用する人も正直少ないのが現状なので、、、

一つだけ本に書いてない気になる変化があるのでそれだけやっておこうと思う。

△32飛車に対して▲36歩ですね。
これは前回記事で△22飛車▲36歩△32飛車もやったんですが、
△32飛車に▲36歩でどうなっているか。

今回はこの変化を掘り下げていきます。

これは△36同歩▲36同飛車は必然。

ここで振り飛車の手番で
①△66角
②△22角
③△44角
が考えられる。

①△66角
△66角ならどうか。
これは前回記事でもあった変化です。

△66角以下、
▲32飛車成△77角成▲77同桂△32銀▲22角△58角。

結果図は互角。
前回記事では▲22角の所を▲31飛車で書きました。
それもありますね。

▲31飛車に対しては△42金~△31金で飛車を取りに行くのが受けの手筋ですが、
この場合は△42金の時に▲62歩と叩く手があります。

居飛車党の方はそれでもいいんですが
今回は手を代えて▲22角にしてみました。

例えば結果図で▲31飛車だったら△38飛車として、
次に△67角成~△41金のような手を狙っています。

②△22角
△22角ならどうか。
これも受けの手筋ですよね。

△22角以下、
▲32飛車成△32同銀▲37桂△39飛車▲45桂△19飛車成▲84角。

結果図は難解。
53の地点をどう受けるか悩ましい。

例えば△44角には▲31飛車が気になる。
今度▲31飛車に△42金は▲53桂ならずが痛すぎる。
▲31飛車ではなく▲34飛車で角銀両取りも厳しそうだ。

△44角以外で受けるなら△64香車が一番無難そうかな?
ただ香車が受けただけなので▲55歩~▲56銀とされるのも気になる。

どうせ打つなら受けは諦めて△84香の方がいいかもしれないです。

③△44角
△44角を調べます。
②の変化を踏まえてになるけど、
元々44に角がいれば53の地点殺到する変化を緩和できる。

居飛車から飛車交換する他ないと思う。

ここで居飛車側何を指すかかなり難しいと思います。

③-1▲65歩
③-2▲98香車
③-3▲31飛車
③-4▲46歩
が考えられる。

③-1▲65歩
▲65歩ならどうか。
これは当然の反発で、△44角がなくても考えられた手です。

▲65歩以下、
△77角成▲77同桂△58角▲55角△67角成▲67同金
△69飛車▲78銀△29飛車成。

結果図は互角。
堅さを活かして振り飛車側から手を作れるかどうか。

③-2▲98香車
▲98香車ならどうか。
一直線に組んだら何がまずいのか触れておきたいのでやってみます。

▲98香車以下、
△49飛車▲37桂△47飛車成▲38歩△47同龍▲45桂△33桂。

結果図は振り飛車良し。
平凡に飛車をおろしてから桂を取りに行くのが素朴で厳しい。
桂を取って端攻めで自然に振り飛車指しやすくなる展開です。

③-3▲31飛車
▲31飛車ならどうか。

▲31飛車以下、
△39飛車▲37歩△43銀▲21飛車成△29飛車成▲65歩。

結果図はいい勝負。
いや、やや振り飛車指せると思う人の方が多いかもしれないです。

互角にさばけるなら美濃囲い+端の位を取ってるのが大きい展開かな?

③-4▲46歩
▲46歩ならどうか。
③-3の変化を踏まえて57の銀を前に使う狙いがある。

▲46歩以下、
△46同歩▲31飛車△39飛車▲46銀
△82玉▲33歩△43銀▲21飛車成△29飛車成。

結果図は振り飛車指せる。
▲45歩としても手順に△33角と歩を払えるし、
▲11龍も角のラインに入って気持ち悪い。
▲45銀は△35角とかわしておくくらいでいいと思います。

というわけで結論。
①△66角⇒互角
②△22角⇒難解
③△44角⇒互角

でした。

かなり戻ります。▲67金と指す前です。
ここで▲67金に対してはこのブログで紹介してるような戦い方で
振り飛車側良しとまではいかないけど互角位で戦えそうな変化を紹介しました。

もう一つ調べておくべき重要な変化があります。

▲65歩ですね。
何度か出てきた手なんですがこのタイミングだとどうなっているか。
四間飛車破りのP59に書かれている図面とまったく同じ局面です。

次回これを調べていきます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。