にろすのおうち

将棋とカラオケとドラクエと妻が好きな30代男性です。なんでもほどほどに。

四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編⑭

こんにちは。nirosu2です。
今回も研究記事やっていきます。
四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編第14回ですね。

いよいよ本格的な居飛車穴熊対策に入っていきます。
これまでの98香車に代えて▲66歩とした局面ですね。

今までは居飛車側が一直線に穴熊を目指すパターンをやってきました。
どれも調べていれば振り飛車側が互角以上に指せるのが解って頂けたと思います。

ここからはそれを踏まえた戦いです。
これまで通り振り飛車側は△45歩としたらどうなるか。

早速ですがここで分岐点です。
▲67金と▲65歩にわかれます。

今回からは▲67金の形を掘り下げます。
繰り返しになりますが今までとの違いは98香車の1手はぶいている所。
これが大きいんです。

ここで振り飛車の手番ですが
テーマ図に入っていく前に触れておきたい変化がいくつかある。
今回はそのテーマ図に入る前の分岐に着いてふれる回になります。
作戦の岐路なので大事なんです。
四間飛車を勉強する上で、問題点を小分けにする作業も重要になります。

 

さて振り飛車の手番ですが
①△74歩
②△82玉
③△64歩
④△43銀
⑤△35歩

いっぱい候補手ありますね。
渡辺先生の本に書かれているのは⑤の△35歩です。

①△74歩
△74歩ならどうか。
これは桂の活用を急いだ手です。
何回か過去の記事でもあげた手ですね。

△74歩以下、
▲65歩△73桂▲33角成△33同銀▲77桂△65桂▲65同歩△64歩。

結果図は互角。
あんまり見ない筋なんですが、
桂をタダ捨てした後すぐ取り返せるんですね。

居飛車側はこの対応が意外と難しい。
もう穴熊ではないので力戦模様の将棋になりますが、
振り飛車側は端の位取れてるのが後で活きる展開にしたい。

②△82玉
△82玉を見てみましょう。
△82玉の後で▲98香車なら穴熊戦ですが
①で書いた変化の▲65歩ならどうなるか。

△82玉以下、
▲65歩△43銀▲33角成△33同桂▲24歩
△24同歩▲24同飛車△38角。

結果図は互角。
飛車先を突破されてしまうんですが、
居飛車陣が未だバラバラなのでまとめるのは大変です。

③△64歩
△64歩ならどうか。
これが最も多い手だと思います。
現代の定跡になってる44銀型や32銀型の駒組みを進める手ですね。

△64歩以下、
▲86歩△43銀▲78銀△44銀▲36歩。

結果図は一局の将棋。

話がややこしくなるので今回は割愛したい変化なのですが、
居飛車側がまだ穴熊で組むとは限らないんですね。
▲86歩から銀冠を目指す可能性が残っています。
※勿論穴熊もあります。

銀冠になったとして振り飛車側は44銀型を目指すと
だいたいこんな感じです。

これはこれでいいし一局なんですが
今回の速攻編の事もあるし、対居飛車穴熊もさせないといけないし、
この結果図の対銀冠も調べておかないといけません。

速攻編も居飛車穴熊も指せるならいいんですが
これもやるとなると調べておかないといけない変化がかなり増えます。
個人的に慣れるまでは③は非推奨としたい。

とはいえ振り飛車を指すならいつかは勉強しないといけない変化です。
実戦でよく現れる局面ですよね。

④△43銀
△43銀を調べます。
これは③で触れた変化の捕捉的な内容です。
44銀型を急ぐ手になります。

△43銀以下、
▲36歩△44銀▲98香車

結果図は一局の将棋です。
これは44銀型で居飛車側が穴熊を目指した図面ですね。

実はこれもよくある形なんですよ。
四間飛車破りのP98に書いてあるんですが、
その形を目指したような駒組みになります。

9筋突き越し型の形を指す上で前提として知っておかないと
いけない知識が多いのでこれも割愛します。

⑤△35歩
△35歩です。
速攻編でメインにしたい変化がこれになります。
まずこれを基本軸にして勉強するのがいいと考えます。

今回の記事ではいったんここまでにしておきますが、
次回から△35歩からの戦いを調べていく予定にしています。

というのが△35歩からも振り飛車の分岐点で手が多いんです・・・
一先ず一旦は①~④までの意味を知識として落とし込むのが良いと思う。

ここまで読んで頂きありがとうございました。