四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編⑦58金右型駒組み編
こんにちは。nirosu2です。
四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編研究第7回やっていきます。
これまで▲58金右を保留してすぐ穴熊を目指す形を6回にわけてやっていきました。
居飛車側がすぐ穴熊にしても振り飛車側互角以上に指せそうな事が分かってきました。
プロも当時は一直線に組んでいたようですがそれが無理ということが分かり、
居飛車側が工夫するようになります。
そしてその手が今も定跡になっています。
それが▲58金右です。
4枚穴熊に組めない事が分かったので、
それは諦めて離れ駒を少なくして駒組みしていくようになります。
今回はここから研究するにあたり、
研究したい指定局面までの指し手をやっていこうと思います。
書く内容があまりないのですが大事な分岐があるのでやっておこうと思う。
この局面を目指します。
△95歩として端歩を突き越しているのがポイントですね。
速攻編では振り飛車側が端歩を突き越している形で研究しています。
ではここからやっていきます。
振り飛車側の手番ですが
△71玉と△52金どちらを指すかですが、
私は△71玉を先に指す手を推奨したいです。
△71玉を先に指す理由としては、
居飛車側がこの時点では穴熊でくるとは限らないからです。
▲68銀から急戦してくる可能性もあるし▲36歩もよくある手です。
そのような進行になった場合に41金型の方が途中で△32金と受けることもできるので、
手広い意味があります。
居飛車が急戦できても△52金から美濃で戦う人は
△71玉と△52金どっちを先に指しても構わないです。
今回は居飛車側が穴熊に組むことを想定していますので
▲57銀とします。
ここでは△52金を推奨したいです。
△52金の前に△94歩とする手も有効です。
△94歩を先にする理由は、▲96歩と受けるか出方を見たい意味もありますが
居飛車側が▲36歩から右銀急戦に来られる場合ばある為ですね。
右銀急戦でも△52金さしてもいいんですけど、
△43銀~△32金と居飛車の形によってはバランスよく対応する形も含みにできます。
あとは▲68銀左~▲79金とエルモ囲いにされる可能性もあります。
そうなった時に▲68銀左の時に△95歩と端を突き越しておいて主張していこうという事ですね。
△94歩とするのも一局ですが、
私が△52金を推奨する理由については後で説明します。
△52金とした局面です。
ここで居飛車側が穴熊を目指すなら▲77角です。
この局面なんですが重要な局面です。
初心者、級位者の方はまずこの図面を覚えましょう。
ここは作戦の大きな分岐点です。
振り飛車側が△94歩か△64歩で大きく分かれます。
今回は急戦編なので△94歩でやっていきます。
△94歩からの急戦策を覚えたら△64歩を覚えて頂きたいです。
△64歩は持久戦を目指した手で、現代最も多く指されている形です。
じゃあ△64歩から覚えたらいいんじゃないの?
って思うかもしれませんけど、そうでもないんです。
理由としては何個かあるのですが、3つあげてみると、
一つは、単純に形がかなり細かいからです。
ただ形の丸覚えになってしまって手の意味を理解できないと思うので、
将棋倶楽部24だと初段、ウォーズなら三段あたりからやっと勉強して少しずつ理解できるかなってレベルだと思う。
大半は△64歩から覚えて四間飛車を挫折します。
それだけ難しいんです。
もう一つは、急戦編で現れる筋は基礎として知ってる上で進めているところもあるからです。
指定局面まで進めるだけで40~50手ほどお互い指している形もあります。
そこに至るまでに急戦編でも出てくるような筋は飛ばして進めるので、
急戦作で頻出する筋は考えなくても分かるレベルじゃないと持久戦編を覚えるのは大変です。
サークル内で居飛車穴熊が苦手で勉強から挫折して、
ノーマル四間飛車から角交換振り飛車を指すようになった人がいますが、
勉強する順番を間違えると理解するのが難しい。もう一点は、居飛車側が変な組み方をした時に的確に咎められないからです。
振り飛車側が知っているだけで勝てるような筋もあるのに、
そこを通り越して居飛車側に理想形を許して大敗している可能性があります。
将棋倶楽部24の初級者、中級者、上級者の将棋を観戦しているとこのパターンが圧倒的に多いです。
振り飛車側がチャンスなのにそこで仕掛けなかったり、
基礎が出来てないのに藤井システムから覚えるからただ居玉にしているだけで無理攻めして自爆していたり・・・
△94歩とした図面です。
ここから▲88玉△95歩と進めます。
というわけで指定局面にきました。
ここで▲98香車と▲66歩に大きく分岐するのですが、、
次回から▲98香車と指したパターンをやっていこうと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。