四間飛車急戦 32銀54歩型鷺宮定跡 研究⑥
こんにちは。nirosu2です。
今回も鷺宮定跡シリーズやっていきます。
何回かに渡って深掘りしてる図面です。
研究④で▲36飛車、研究⑤で▲33角をやりました。
今回の研究⑥では▲28飛車をやります。
ここで▲66角も考えられるところですが、
研究④~⑤とほぼ対応が変わらないので▲66角は割愛します。
▲28飛車から少し進めます。
▲28飛車以下、
△24歩▲33角。
ここで△42角か△64角と打つことになるのですが・・・
ここでは△64角が良いと四間飛車の急所2に書かれています。
ここからが研究⑥の本題ですが、
今日はここからの指し手を深掘りしていこうと思います。
居飛車から考えられる手は、
①▲26飛車
②▲55歩
③▲27飛車
④▲46歩
があります。
居飛車の最善は▲26飛車なのですが、
②~④を先に見ます。
②▲55歩
▲55歩を見ていきます。
四間飛車の急所2に紹介されてる変化です。
▲55歩以下、
△33飛車▲33同歩成△55角▲43と△43同金▲26飛車△99角成▲88銀△98馬。
結果図は振り飛車優勢。
△64角は飛車を狙ってるだけではなく、
▲55歩を受けている意味もある例です。
③▲27飛車
▲27飛車を見ます。
飛車を26ではなく27だったらどうか。
▲27飛車以下、
△42角▲24角成△24同角▲24同銀△34飛車▲25飛車△38飛車成▲16角△27歩▲39歩△36竜。
結果図は互角ながら振り飛車指せそうだと思う。
②▲27飛車も①▲26飛車も対応は同じで、この図面は私が研究していた盤面です。
定跡書通り進んでこの図面に誘導できれば振り飛車指せると思ってる。
④▲46歩
次に▲46歩を見てみます。
この手はなかなか曲者です。
△46同歩と応じた後、
④-1▲24角成
④-2▲26飛車
が考えられます。
④-1▲24角成
▲24角成を見てみます。
▲24角成以下、
△47歩成▲25飛車△58と▲同金△14金。
結果図は互角。
結果図以下は▲14同馬~▲23飛車成と進むと思いますが、
そこで手があるかという将棋になりそうです。
④-2▲26飛車
▲26飛車ならどうか。
▲26飛車以下、
△42角▲42同角成△42同金▲46飛車△64角▲36飛車△19角成▲44歩△18馬。
結果図は振り飛車指せる。
12香型が活きる展開ですね。
最後の△18馬は覚えておきたい手で、
浮いてる飛車に当てるような馬の活用は指せれば幅が広がります。
①▲26飛車
▲26飛車を見てみます。
ここは△42角の一手です。
ここで△19角成としたくなりますが、
▲24角成とされてしまいますと、
完全に抑え込まれてしまって振り飛車側勝てないです
▲26飛車以下、
△42角▲24銀△34銀▲42角成△42同金▲35歩。
だいたいこんな感じで進むと思います。
ここで振り飛車側の手番ですが、
分岐が膨大にあるので一部ですが何個か例を挙げます。
①-1△35同銀
①-2△44角
①-3△53角
①-1△35同銀
△35同銀を見てみます。
△35同銀以下、
▲25飛車△36銀▲35飛車△35同飛車▲35同銀△25飛車。
結果図は互角。
結果図で▲95歩があって、
▲95歩△95同歩▲95同香△95同香車▲94桂とされる可能性がある。
①-2△44角
△44角を調べます。
△44角以下、
▲66角△66同角▲66同歩△44角▲57銀△23歩▲23同銀成△23同銀▲25飛車△24歩▲28飛車△35飛車。
結果図は振り飛車良し。
ただ1回目の△44角に対して
▲66角ではなく▲77角とされる可能性もあって、
実際この通り進むかは難しい・・・
①-3△53角
△53角を見てみます。
こっちの方が54歩型を活かした手なので指しやすいかもしれないです。
△53角以下、
▲21角(▲11角や▲57角もありそう)△23歩▲15銀△35角▲36飛車△33飛車▲54角成△53金▲65馬△64歩▲66馬△44角。
結果図は難解です。
結論を書くと、
①▲26飛車⇒互角ながらも振り飛車指せそう
②▲55歩⇒振り飛車優勢
③▲27飛車⇒互角ながらも振り飛車指せそう(▲26飛車の変化でも使える)
④▲46歩⇒互角
こんな感じでした。
さてここまで6回にわけて32銀54歩型で鷺宮定跡の対応を書いてきました。
一旦整理したいと思います。
まず32銀型で54歩64歩とついてる形での対応ですね。
①と②は一般的に居飛車良くなると言われている定跡ですが、
実際は振り飛車互角にやれそうな変化を紹介しました。
③では△43銀型のまま△65歩と位を取る指し方をみました。
③~⑥では、
32銀型で54歩から△64歩ではなく△12香車と待つのも有力という話でした。
こっちの方が振り飛車側によくなる変化が多いと一般的に言われています。
以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。