四間飛車急戦 32銀54歩型鷺宮定跡 研究④12香車
こんにちは。nirosu2です。
鷺宮定跡研究シリーズ第四段です。
ここまで3つ鷺宮定跡の記事をあげてきました。
四間飛車側が32銀型で△54歩~△64歩と指した形を見てきましたが、
△64歩に代えて△12香車と指す手も有力です。
△12香車の指すタイミングとしては、
居飛車側が▲68金直と指したらそれと交換にするのがいいのかなと思います。
おなじみのこの局面まですすめました。
ここで居飛車側指す手がたくさんありまして、
▲28飛車、
▲66角、
▲36飛車、
▲33角、
があります。
この記事ではまず▲36飛車に絞ってお話していきます。
▲36飛車が居飛車側最有力だと思ってます。
また少し形を変えてよく現れる手なので勉強必須です。
振り飛車側の対応としては、
①△49角
②△28角
③△66角
①△49角
では△49角から調べます。
△49角以下、
▲26飛車△34銀▲34同銀△34同飛車▲25飛車。
ここで△38飛車成なら▲23飛車成で先手良しと四間飛車の急所2には書かれています。
しかし、結果図で△24歩という手がありそうです。
以下▲45飛車△38飛車成▲41飛車成△29龍と進めると・・・
これなら振り飛車指せそうな気がします。
四間飛車の急所2の手順だと桂を取る事が出来ませんが、
途中で△24歩利かせれば桂とれるので得をしてそうです。
△49角には▲18角のような受け方もよく出てきます。
しかしこれには▲18角以下、
△58角成▲58同金△28金▲66角△18金。
結果図は振り飛車指せる。
この変化では振り飛車良くなりましたが、
▲18角はよく出てくるので読みの一つには入れておきたいです。
②△28角
△49角で振り飛車が指せそうでしたが、
△28角も調べてみます。
△28角に対しては
▲11角か▲66角が考えられるところです。
▲11角を見てみます。
▲11角以下、
△42金▲26飛車△19角成▲25飛車△34銀(途中図)▲34同銀△34同飛車▲23飛車成。
結果図は居飛車指せる。
これは四間飛車の急所2に書かれている変化ですが・・・
上の途中図の盤面です。
ここ△34銀に代えて△24香車ならどうか。
△24香車以下、
▲24同銀△24同歩▲24同飛車△34飛車▲34同飛車△34同銀▲66角成△64馬。
結果図はやや居飛車指せそうですが、こっちの方がまだマシそうです。
△28角に対しては▲11角で居飛車指せそうでしたが、
▲66角も調べます。
▲66角以下、
▲66角△42金▲26飛車△19角成▲25飛車△24香車▲24同銀△24同歩▲24同飛車△34飛車。
結果図は振り飛車指せる。
▲11角と打った変化と比較してほしいのですが、
34を銀ではなく飛車で取る手があります。
結果図以下、
▲34同飛車△34同銀▲22角成とすすみますが、
局面の厳しさが少し違う。(▲11角で進めた場合は書くを66になれる)
▲66角と打った局面に戻ります。
ここ△42金とするのが部分的に定跡でよく出てきますが△55歩も有力そうです。
△55歩以下、
▲26飛車△19角成▲25飛車。
こんな感じで進むと思います。
ここでおなじみの△24香車か△34銀としてどうなっているか。
ただ実際は△55歩ではなくて△42金とするのがほとんどなので、
この盤面は現れにくいと思いますが有力だとは思います。
③△66角
△28角はやや居飛車指せそうでしたが、有力?っぽい変化もありそうでした。
最後に△66角を見てみます。
居飛車側も沢山手がみえますね・・・
▲11角、▲26飛車、▲66角などありそうです。
まず▲26飛車を見てみます。
▲26飛車以下、
△34銀▲34同銀△34同飛車▲25飛車△24歩▲45飛車△38飛車成▲21飛車成△29竜。
結果図は振り飛車指せる。
上の方で出てきた変化と一緒ですね。
次に▲66角を見てみます。
▲66角以下、
△42金▲37桂△37同桂成▲37同銀△33歩▲33歩成△33同金。
結果図は振り飛車不満無し。
△42金~△33歩と合わせるのもよく出てくるので覚えておきましょう。
▲11角を見てみます。
▲11角以下、△42金。
ここで居飛車の手番で、
▲37桂、
▲26飛車、
▲44銀がありそうです。
先に▲26飛車を見てみます。
▲26飛車以下、
△24歩▲24同銀△34飛車▲25飛車△38飛車成。
結果図は振り飛車十分。
四間飛車の急所2に書かれている変化です。
29の桂は取れないですが角を設置できているのが大きいです。
次に▲44銀を見てみます。
▲44銀以下、
△34飛車▲34同飛車△34同銀▲33銀成△33同金▲33同角成
△43銀▲41飛車△19角成。
結果図は互角?
銀繋いでなんとか受かってそうな・・・受かって無さそうなw
最後に▲37桂を見てみます。
▲37桂以下、
△37同桂成▲33同銀△33歩。
結果図は形勢不明です。
ここでようやく四間飛車の急所2P87の局面になりました。
調べた結論としては、
①△49角⇒振り飛車指せる
②△28角⇒互角かやや振り飛車よし?
③△66角⇒形勢不明
って感じでした。
△49角で良いんじゃないかなあと思います。
△66角でも悪くなさそうですが変化が複雑な割によくできない印象です。
ここまで読んで頂きありがとうございました。