にろすのおうち

将棋とカラオケとドラクエと妻が好きな30代男性です。なんでもほどほどに。

四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編⑯

こんにちは。nirosu2です。
四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編第16回やっていきます。

前回はここで▲78金をやりました。
この研究シリーズでは何度も出てきた手なんですが、
実はこの局面もっといい手があります。

▲38飛車です。
渡辺先生の四間飛車破りに書かれている手です。
少し本の手順で進めます。
▲38飛車以下、
△43銀▲78金。

ここで振り飛車の手番ですが
△32飛車と△22飛車が本に書かれているのですが・・・

今回は△22飛車をテーマ図として掘り下げていこうと思います。
これ四間飛車破りには下の方に無理と書かれている手なんです(^▽^;)

ここは▲28飛車と戻る人はいてないと思うので▲36歩とします。

ここで振り飛車の手番ですが
①△24歩
②△32飛車
③△36同歩

が考えられます。

①△24歩
△24歩を見てみます。
△24歩以下、
▲35歩△25歩▲34歩△44角▲46歩。

結果図は居飛車指せる。
△46同歩▲45歩△47歩成の攻めあいなら居飛車有望だと思います。

まあ単純にこれがあるので
四間飛車破りに書かれているように△22飛車が無理筋ってことなんでしょうね。

結果図で▲36飛車なら△35歩とおさえて2筋伸ばしていって、これは振り飛車指せる。

②△32飛車
△32飛車ならどうか。
すぐ△32飛車とできたのに1手損して指すっていう不思議な手。

△32飛車以下、
▲35歩△44角。

結果図は互角。①と同じように進めた局面です。
今度▲46歩は△35飛車とぶつける手や、
一旦△82玉として45をとらせてから△35角とかわす手がある。

これで行けそうな気がするので、
最初のとこ△22飛車って指しても大丈夫だと思うんですよね~。

③△36同歩
△36同歩ならどうか。
びっくりする手なんですが同歩と応じてどうなるか。
当然▲36同飛車ですが、
△32飛車▲37桂とします。

ここまでくると既に振り飛車側自信ない気がしますが
もう少し調べてみます。

ここで振り飛車の手番ですが
③-1△42角
③-2△66角
③-3△44銀
③-4△44角
が考えられます。

③-1△42角
△42角ならどうか。
△42角以下、
▲32飛車成△32同銀▲45桂△39飛車▲65歩△33桂。

結果図は互角ながら少し先手指しやすそう。
33で清算して▲31飛車がパッと見ですがそこで39に打った飛車が動きにくい。

③-2△66角
△66角を調べます。
ハッとする手ですが居飛車の飛車が浮いてるので駒損はしなそうです。

△66角以下、
▲32飛車成△77角成▲77同桂△32銀。

結果図は居飛車指せる。
例えば▲31飛車だったら△42金が部分的に定跡の受けですが、
▲62歩打たれてしまう・・・
82玉型だったらまだいいんですが▲62歩△62同玉▲45桂だと居飛車いいと思う。

③-3△44銀
△44銀ならどうか。
△44銀以下、
▲46歩△46同歩▲46同銀△35歩▲35同銀△15角。

結果図は難解。
例えば結果図で▲33歩なら、
△35銀▲35同飛車△33飛車でさばけそうです。

でも▲33歩ではなく▲34歩と1マス下に打つ手もあります。
それだと△33飛車の所で△46銀と打つことになるが、
▲45飛車と回られたらどうなっているか。

そもそもこの局面になる確率がかなり低い(調べといてあれですが(^▽^;))
と思うのでこの変化の検討はここで打ち切るけど、難しい展開だと思う。

③-4△44角
△44角を見てみましょう。
調べてなければ一番指しそうな手です。
飛車交換した後の▲45桂と▲65歩を受けてる意味がある。

飛車交換は必然でしょう。

ここで居飛車の手番ですが
③-4-1▲31飛車
③-4-2▲45桂
が考えられます。

③-4-1▲31飛車
▲31飛車ならどうか。
これは△42金やりたいですね。
③-2の時は▲62歩があったけど今度はない。

△31飛車以下、
▲45桂△41金▲41同飛車成△41同銀。

結果図は互角。
▲45桂を先受けしてるのが大きいですね。

結果図で▲43金△26角▲53桂成らずだと
△52銀で手順に活用できます。

③-4-2▲45桂
▲45桂ならどうか。
▲31飛車には△42金が部分的に定跡の受けですから多分こっちの方が多いです。

▲45桂以下、
△39飛車▲65歩△77角成▲77同桂△44歩。

結果図は互角。
ここで▲33歩か▲22角かわからないけど
一応振り飛車さばけてるのでこれからの将棋だと思う。

というわけで結論
①△24歩⇒居飛車指せる
②△32飛車⇒互角。
③△36同歩⇒互角。

でした。
でも四間飛車破りにはこの変化無理って書かれてるので
プロ的にはこの作戦無理なんでしょうね・・・(;´Д`)

今回はここで△22飛車の戦いを掘り下げました。
次回は△32飛車やっていきます。
ここまで読んで頂きありがとうございました