にろすのおうち

将棋とカラオケとドラクエと妻が好きな30代男性です。なんでもほどほどに。

四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編⑬

こんにちは。nirosu2です。
四間飛車VS居飛車穴熊 速攻編第13回をやっていきます。

今回はやや難易度高めです。
将棋倶楽部24初段~三段の方向けの内容です。
四段以上で戦うための細かい駆け引きを多めに書いています。

前回はここで△22飛車をやりました。
振り飛車側もまあまあ指せそうでした。

ただ四間飛車破りには△32飛車を本線に書かれていますので、
そっちを進めていこうと思います。

ここで居飛車の手番ですが
▲28飛車と▲67金右が考えられますが
その手に代えてよく指される手があります。


▲67金右ですね。
今日はこの手をテーマに掘り下げていこうと思います

ここで振り飛車の手番ですが、
①△22角
②△64歩
③△82玉
が考えられる。

①△22角
△22角を見てみます。
△22角以下、
▲99玉△34飛車▲88銀△33桂。

結果図は先手不満と四間飛車破りに書かれてる図面です。
形勢は互角でも飛車の働きが大差なので
居飛車を持って指しにくい。

②△64歩
△64歩ならどうか。
△64歩以下、
▲99玉△82玉▲88銀△54銀▲79金
△44角▲46歩△34飛車。

結果図は互角ながら振り飛車指せる。
理屈は①と同じです。

③△82玉
△82玉ならどうか。
①や②の変化でもいいんですが、
△82玉でも後手指せるんじゃないかと考えています。

この変化長めに掘り下げていこうと思います。
ここは居飛車▲99玉の一手です。

ここで振り飛車の手番ですが
③-1△64歩
③-2△44角
③-3△54銀
が考えられる。

③-1△64歩
△64歩から高美濃を目指すのはどうか。

△64歩以下、
▲88銀△63金▲79金△74歩▲36歩△36同歩▲36同飛車△73桂。

結果図は互角。
お互いに囲いあい、居飛車側が3筋から攻めようとしても早い手がない。
振り飛車側1歩持っているけど穴熊は完成してるからこれからだと思う。

③-2△44角
△44角ならどうか。
これは美濃囲いのまま動いていこうという手です。

△44角以下、
▲46歩△46同歩▲46同銀△64歩▲48飛車△22角。

結果図は互角。
▲88銀なら△36歩、▲28飛車なら△34飛車です。

③-3△54銀
△54銀を調べます。
これは守備的な意味合いが強いのですが銀の活用を急いだ手で、
居飛車の出方を見て決めようという手です。

居飛車の手番ですが
③-3-1▲88銀
③-3-2▲46歩
③-3-3▲28飛車
が考えられます。

③-3-1▲88銀
▲88銀ならどうか。
▲88銀以下、
△44角▲46歩△34飛車。

結果図は互角。
4筋からの攻めは問題無し。
▲48飛車と足されても△33桂でいいでしょう。

③-3-2▲46歩
▲46歩はどうなっているか。
③-3-1の変化では1手攻めが遅かったので
▲88銀を省略してやってみる。

▲46歩以下、
△42飛車▲48飛車△64歩。

結果図は互角。
やはり4筋は大丈夫そうです。

③-3-3▲28飛車
▲28飛車を見てみます。
ここは大事な局面で
悠長に駒組みをしていたり4筋から動くのも難しそうでしたから、
▲28飛車として動きを見せたほうがよさそうです。

振り飛車の手番ですが、
③-3-3-1△84歩
③-3-3-2△74歩
が考えられます。

③-3-3-1△84歩
△84歩を見てみます。
本来は高美濃から銀冠にするんですが、
居飛車側は▲88銀で穴熊が完成してしまうので速度も考えた駒組みが必要です。
それですぐ銀冠を目指そうということです。

居飛車の対応は、
③-3-3-1-1▲68銀
③-3-3-1-2▲88銀
が考えられます。

③-3-3-1-1▲68銀
▲68銀ならどうか。
▲88銀を保留してるのは理由があって、
将来△85桂と飛ばれた時に88角と引くスペースを残しておく意味がある。

▲68銀以下、
△83銀▲16歩△72金▲26飛車△74歩
▲65歩△22飛車。

結果図は互角。
お互いに注意深く進めるとこんな感じになります。

③-3-3-1-2▲88銀
▲88銀ならどうか。
これは普通に囲ったパターンです。
▲88銀以下、
△83銀▲65歩△77角成▲77同銀△34飛車。

結果図は互角。
▲22角だったら3筋突き捨ててから△33角と合わせていきます。

③-3-3-2△74歩
最後に△74歩を調べます。
これは桂の活用を急いだ手です。

△74歩以下、
▲88銀△73桂▲24歩△24同歩▲65歩△77角成▲77同桂△22飛車。

 

結果図はいい勝負。
居飛車側の▲66銀から桂頭攻めが早いか、
振り飛車側の2筋突破が早いか。

というわけで結論ですが
①△22角⇒居飛車不満
②△64歩⇒居飛車不満
③△82玉⇒いい勝負

でした。

今回は▲67金右の戦いをやっていきました。
次回は▲28飛車の変化を調べます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。