にろすのおうち

将棋とカラオケとドラクエと妻が好きな30代男性です。なんでもほどほどに。

将棋の中盤の勉強方法

こんにちは。nirosu2です。
中盤の勉強方法が一番難しい。
もしかしたら序盤や終盤より一番中盤力が大事かもしれない・・・

 

序盤は定跡勉強、終盤は詰将棋と分かりやすい勉強があるけど
中盤はこれをするっていう勉強方法がないものです。

 

いくら序盤が強くても終盤が弱いとダメなんですが、
詰将棋ばかりやって終盤が強くても、
中盤で無理筋気味で指してしまってそもそもが不利になりすぎて、

終盤力を発揮できない展開もよくない。


今回は中盤戦で大事な事をテーマにいろいろと書いていきます。
中盤ってぼんやりした領域なので、具体的にこれをすればいいっていうのがないんですが
私が意識していることを何点か書いていくことにします。

 

【定跡の手の意味を覚える】

私の場合、一番中盤力伸びたなと思うのがこれです。

若い時に四間飛車の定跡を徹底的に勉強した時があって、
その時に序盤が伸びたのに引っ張られて、中盤力がついた感じです。

序盤に引っ張られて中盤で自然と手が見えるようになった・・・と思う。

 

定跡手順を丸覚えするんじゃなくて、手の意味を覚える。

最初はすぐ形勢が悪くならないようにするために覚えてました。

でも慣れてくると定跡を外した形も考えていくようになって、

そこを深く読んでる過程がかなり序中盤力の向上につながった気がする。

 

【棋書に書かれてる形勢判断の感覚をたたき込む】


暇があれば藤井猛先生の四間飛車の急所か、
渡辺明先生の四間飛車破りを読むんですが、
もうこれに尽きると思う。

 

人間って忘れます。絶対忘れる!

 


暇があったら本読んで、「本に書いてる形勢判断」の感覚をたたき込む。
読んだ時すぐに理解できなくてもいいと思う。

で、そこから勝ちまでの手順を深く読んでみる。
自分の感覚だけを頼ってしまうと実際は形勢が悪いのに、
悪い形を良いと思い込んでしまって指し続けてしまう可能性がある。

 

ソフトでの研究を否定してるわけではないのですが、

最強の手で示した評価値なので中盤力を養う上で必ずしも参考にならないと思う。


【駒損しない】


駒をタダで取られないのは当たり前のことですが、安い駒と交換しない事です。

終盤は駒の損得より速度と言いますが、
中盤で何を指していいか分からなくなったら駒損しない手を読む。

 

将棋倶楽部24の級位者に多いんですが、
受け側が攻められてる場所に受けの枚数が明らかに足りてないのに、
攻める手を指して一直線に負けにしてるのも多い。

大ポカをしないって大事だと思う。


角や飛車が1手でタダなのは誰でもわかるけど、3手5手先で損をする形に気づけてないというんですかね。

でもこのパターンの人は5手詰までをいっぱいやったら改善される可能性が高い!


【盤上の駒を出来る限り使い、駒の効率が良い形を目指す】


効率の良い駒組みを目指すことです。
どういう陣形が効率が良いのかを感覚的に掴んでおく必要があります。

 

上級~初段くらいで多いんですが、
投了図でお互いの香桂が初期位置から動いていないとかね。

竜か馬できた時に香桂拾っておけば終盤が格段に楽になる。

終盤に自信があれば別ですが「なんとなく寄りそう」ってだいたい寄らない。
だったら桂香拾って1枚足す攻めにした方が楽です。

 

【7手詰以上の詰将棋をやる】

長手数の詰将棋を解くと間駒を何パターンも考えたり、
読みの途中で邪魔ごまに気づい手又読み直したり等と深く読まないといけないので、
終盤力に引っ張られて中盤力が身につく可能性があります。

 

5手詰は余裕で解ける事が前提の話ですが、5手詰から7手詰って結構難易度があがります。

 

7手詰は自分の1手目に気づかないといけないんですが、その1手目を読む思考が中盤力を磨くそれに繋がってると思う。

詰み筋が解るとかの手前の話。7手詰を解くなら1手目さえ気づけば後は5手詰めやってるのと同じなので。

7手詰ができれば9手、11手以上でも読み方は一緒。そこの1手目2手目を深く読むのが中盤力に繋がる。

駒の効きがいっぱいあって混乱するから読みの精度を上げる練習にもなるね。

 


【余計な筋を読んでしまうせいで時間が足りない】


成立する手かの判断については8割以上は本で勉強した知識と経験で決まると思うので、
基本的に見たことない手は読みに入れないし捨てる感じになると思ってます。

「こんなの無理だから読むまでもない」っていう感覚に近いかもしれないです。

 

なので、変な筋は最初から読まなくなし、
筋が悪い変化を読むことにリソースを割かなくなる。
変化が多いと全部読み切れないって感じ。

人間なのでどうしても変な手を指してしまうのですが、
日々詰将棋棋譜並べをしながら実戦の感想戦で矯正を繰り返しておけば、
自然に変な手は読まなくなっていくと思います。

 

【手筋や広く応用できる手を知る】


上に書いてたこととほとんど一緒なのですが、
知ってる手、聞いたことある格言から手を考えるのも一つです。

その場の思いつきで指すのもいいのですが、
再現性が低いといいますか勝ち星が安定してこないです。

まあ結局は定跡や手筋本を何週も読むという所に終始してしまうのですが、
中盤は具体的に何をどう勉強するというのが難しい問題です。

 

【粘る】


序盤で苦しくしてしまったなって時。

終盤もそうですが、中盤でも明らかに悪い局面ではっきり負けにしないことが大事だと思う。簡単に倒れない力をつけるのも技術の一つ。

 

ここでいう粘るというのは、受けなければならなければ受けるんですが、

ただ手数を伸ばすだけの受け方じゃなくて紛らわしい受け方。

敵陣に嫌味をつけるのも技術の一つです。

 

以上です。ここまで読んで頂きありがとうございました。